朝が冷え込む日が多くなってきました。
昨日は日中半袖でも気持ち良かったですが、今日は気温がまた下がるようです。
9月もまもなく終わりで、もう秋ですね。
あらためて振り返ると、春は中途半端な感じがしますがウィーンは四季がはっきりしています。
さて、先週紹介したこの時期にしか飲めないSchilcher Sturmをまた仕事の後に飲みました。
私は別にお酒が好きなわけではありません。
家でも家内とたまに梅酒を飲むぐらいで、ほとんど飲みませんね。
でもこのシルヒャー・シュトゥルムはこの時期にしか飲めないことと、ウィーンでもどこでも飲めるものではないこと、何と言っても美味しいので毎年楽しみにしています。
仕事の後、例によってグラーベンに行きました。
写真は一昨日の木曜日です。
この屋台が出ていると嬉しくなりますね。
オーナーの奥さんが座っていて、笑顔ですぐに1杯出してくれました。
この時間はあまり混んでなかったのですが、簡易テーブルはかなり一杯でしたので、相席となりました。
この場所で地元の人とのちょっとした出会いがまたいいですね。
シルヒャー・シュトゥルムを飲みながら、色々な人の人生が見られます。
この日も80歳のウィーンで生まれた地元の男性が話しかけて来ました。
彼は1938年生まれ・・・そう、ヒトラーの時代、第2次世界大戦が始まるちょっと前です。
その時の話をたくさん聞くことができました。
右の写真はオーナーのトーマスさんが、出来立てのシルヒャー・シュトゥルムを樽に入れています。
1回の週末で、だいたい400リットルを持って来るそうです。
もう少し酸味があるかと思ったら、先週とほとんど味が変わりませんでした。
美味しいの一言です。
この色も素敵です。
バックにシュテファン大聖堂を入れてみました。
発酵中のガスが混ざって、絶妙な美味しさですよ!
もう何回も書いていますが・・・
Schilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)は同じSturm(シュトゥルム)でも特別なSturmです。
"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。
特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。
そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。
今日、ウィーンにいる方は是非飲んで下さい。