今日はその辺では絶対に見ることができない公園に置かれているグランドピアノを紹介します。
公園に置かれているグランドピアノ・・・というとどのように御想像されますか?
公園で定期的に演奏会がある?・・・と想像できます。
実際ウィーンの市立公園では20年近く前には外でオーケストラが毎日ワルツコンサートを行っていました。
日本からの多くの皆様もそこで夕食をした後、演奏会を楽しんでいます。
シェーンブルン宮殿の庭園では毎年5月の終わりにウィーンフィルの無料のオープンエアコンサートが行われます。
でもここに置かれているグランドピアノはもう弾かれることはないでしょう。
そのグランドピアノとはこんな感じで公園の一角に置かれています。
石畳で円形に作られたスぺースに赤いグランドピアノと長椅子が置かれ、まるで今にも演奏会が始まるような演出です。
今までに数多くの公園やガーデンショップを見てきましたが、このような演出がされているのは初めてです。
でもよくよく見ればピアノは相当傷んでいますね。
鍵盤部分も白鍵や黒鍵はなく、ピアノの中にはそこそこ大きな石が詰め込まれていて、箱のような物がが置かれています。
鍵盤のメカニズムははっきり確認できますね。
かつてはちゃんと弾かれたグランドピアノであったことがわかります。
しかも、ふたの所には製造者の名前も薄く見られ、わかりにくいですが双頭の鷲のシンボルも入っています。
右の写真では石が並べられた本来弦が張ってある部分です。
小さな箱のような物には植物が植えられていました。
どういう事情でこのグランドピアノがここに置かれたかは分かりませんが、個性あるデコレーションとして大活躍しています。
ちょっとこれは面白かったですね。
これが見られるのはPillichsdorfで、ウィーン中心部から30km程離れた所にあり、中央ヨーロッパでは最も大きなKellergasseがあることで知られています。
KellergasseはウィーンのSammersdorfにも見られるワイン製造・貯蔵をしておく地下空間で、PillichsdorfにあるKellergasseは非常に有名です。