夜のウィーンの街も素敵です。
建物を照らし出すようなライトアップがされるので、近くで見ると荘厳な建造物も幻想的な雰囲気を生み出します。
昼間見る街並みとは同じ場所に来ても違っています。
前回の美しいライトアップ10ではスイス門とテセウス神殿を取り上げました。
今回はそのテセウス神殿と似たようなギリシャ神殿スタイルの建物をひとつ取り上げます。
ウィーンでギリシャ神殿と言ったらすぐにピンと来るのはこちらです。
リンク道路沿いの有名な建造物のひつである国会議事堂です。
国会議事堂は1874年9月2日に建築が始まり、1883年12月4日に最初の議会が開かれています。
プランした建築家はテオフィル・フォン・ハンセンです。
彼の名前を聞くとすぐに思い浮かぶのはウィーンフィルの本拠地である楽友協会ホールですね。
この楽友協会ホールはギリシャ・ルネッサンス様式で建てられていて、あちこちにギリシャスタイルを見ることができます。
国会議事堂は楽友協会ホールよりも13年遅く完成していて、こちらは完全にギリシャ神殿的です。
正面の方から国会議事堂を眺めてみました。
建物全体的にライトアップされていますが、真ん中の部分が特に強くライトアップされています。
テオフィル・フォン・ハンセンは当初この建物を建築するにあたって外観を古代多彩(多色)風にするつもりでしたが、当時の習慣から議論され、結局白の大理石を使うということになりました。
色がついたらそれはそれでよかったかもしれませんが、ライトアップはこの方がギリシャ神殿らしく、シンプルでいいと思います。