ウィーンは公共交通機関がとても発達しているので、車がなくても十分生活できます。
ウィーンの郊外やオーストリアは長閑な美しい風景が広がっているので、それを見たら、車で走ったら楽しいだろうな・・・と車を運転している人であれば誰もが思うと思います。
オーストリアはヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っている国ですから、ウィーンから西や南西方面に走ると地形がどんどん変わって行き、山が高くなっていきます。
アルプスの中を走るのもとても面白いです。
オーストリアは84.000km²と、北海道より少し広い小さな国ですが、東西に伸びているため、ウィーンからザルツブルクやチロル方面に走るとそれなりに大きい国だな~と思います。
郊外に行くには高速道路を頻繁に使いますが、全ての街に通っているわけではもちろんないので、幹線として利用し、その後は国道や田舎道を走ることになります。
新幹線で主要駅まで行って、そこから在来線に乗り換えるみたいな感じです。
さて、仕事でもプライベートでも高速道路を走ることが多いですが、ここ数年で大型トラックの数が急増しているな~と思っていました。
そんな時にタイミングよく面白い統計を見ました。
2012年 | 2017年 | |
A1(Haid) | 4.643.000 | 5.197.000 |
A2(Laßnitzhöhe) | 1.870.000 | 2.244.000 |
A3(Wien,Absbergtunnel) | 2.774.000 | 2.937.000 |
A4(Nickelsdorf) | 1.680.000 | 1.820.000 |
A8(Suben) | 2.902.000 | 3.371.000 |
A9(Spielfeld) | 829.000 | 1.074.000 |
A10(Spital a.d.Donau) | 1.396.000 | 1.388.000 |
A13(Brennersee) | 2.058.000 | 2.470.000 |
A14(Hörbranz) | 1.304.000 | 1.401.000 |
A14(Kufstein) | 2.520.000 | 2.968.000 |
※2018年4月号のAK(Arbeiterkammer)より
上の表は2012年と21017年の大型トラックの交通量を比較したものです。
大型トラックなどはこちらではLKW (Lastkarftwagen)と呼ばれ、日本語だと貨物車になります。
それに対して乗用車はPKW(Personenkraftwgaen)です。
オーストリアの高速道路は"Autobahn"のドイツ語からA...と呼ばれます。
A1号線はウィーン~ザルツブルクを結ぶ高速道路で通称Westautobahnとも呼ばれ、A2はウィーン~グラーツ~クラーゲンフルトなどを結ぶSüdautobahnとも呼ばれています。
どこの高速道路も2012年と2017年を比較すると大型トラックがより増加していることがわかります。
オーストリアを走る輸送を目的とした手段では、大型トラックが全体の60%を占めていて、鉄道の30%の倍の量があります。
輸送コストが安く済むことが一番の理由です。
EUが大きくなって来たことにも関係があります。
排気ガスなどで環境に悪影響を与えるので、これを何とか改善しなければならないと専門家は言っています。
思ったよりも多くの大型トラックがオーストリアを走っていますね。