ちょっと時間が経ってしまいましたが、今年4月半ば頃の新聞にウィーン最古のレストラン "グリーヒェンバイスル"が紹介されていました。
それによればレストラン グリーヒェンバイスルは、ベートーヴェンやモーツァルトも食事をした、レストランの名前からは想像できない伝統的なウィーン料理を提供しているレストランではありますが、旅行者に合わせた内容であり、値段も高いですが、訪れる価値がある歴史的なレストランということです。
これは当たっていますね。
ウィーンらしい空気が味わえるレストランであり、話題性があります。
そのような店は必然的に観光で有名になっていきますね。
ウィーンの伝統料理と言えば、真っ先にWiener Schnitzel(ウィーンナーシュニッツェル)が挙げられます。
地元でも大変に好まれていますね。
ちなみにこちらがグリーヒェンバイスルのウィーンナーシュニッツェルです。
ところで地元ではウィーンナーシュニッツェル以外にどんなものが好まれているんでしょうか?
今日はそれを見てみましょう。
1位はこちら。
Tafelspitz(ターフェルシュピッツ)です。
Tafelspitzは時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んで食べた料理で、
牛肉の煮込み料理です。
Tafelspitz(牛のおしりと太ももの一番上との間のあたりの肉)をかたまりで何時間も煮込んで、そのやわらかくなった肉をスライスして、リンゴに西洋わさびが入ったソースとSchnittlauchソース(白のクリーム状のソースにチャイブがまざったもの)を肉にかけて食べます。
この料理であればPlachutta(プラフッタ)でしょうか。
ここは個人的にも、仕事でもかなり頻繁に行きます。
スープが本当におしいです!
2位は何とKÄSEKRAINER(ケーゼクライナー)です。
焼かれたソーセージにチーズか入っています。
これはメイン料理と言うよりもちょっとお腹が空いたので、軽く食べようなんて時にいいかもしれません。
ソーセージスタンドでは必ず提供されていて、ビールを飲みながらこれを食べてる人の姿をよく見かけます。
3位にはAlt Wiener Erdäpfelsuppe(アルトヴィーナーエルトエプフェルズッペ)で、これはウィーン風ジャガイモスープです。
これは茹でたジャガイモがスープに入り、ちょっとクリーム的にして、玉ねぎやベーコンを加えます。
スープとして提供されることが多いですが、ボリュームがあります。
4位はZwiebelrostbraten(ツヴィーベルローストブラーテン)です。
これは1位のTafelspitzと合わせて、ウィーンの3大名物料理のひとつで、言ってみればウィーン風ビーフステーキです。
コクのあるソースがかかっていて、パリパリの玉ねぎが載っています。