オーストリアは国こそ小さいですが、この国がヨーロッパに与えた歴史的、文化的影響は計り知れないものがあります。
ウィーンを含めた9つの州それぞれに個性があり、アルプスが横たわっていることもあり変化に富んだ地形が特徴で、美しい風景が広がっています。
例えばそのひとつである地元でも有名なヴァッハウ渓谷はウィーンからも手軽に行ける景勝地で、全長2.800km以上あるドナウ河の最も美しい所として船下りの名所です。
ここは個人的にも、仕事でもよく訪れる所で、私も大好きな場所のひとつです。
団体ツアーの場合は、余裕がなければ船下りをせずに、バスで通り抜けるだけ・・・ということが多くなりましたが、ここはやっぱり船下りでしょう。
メルク~クレムスまでをDDSGとBRANDNERの2社が運航していて、ウィーンからの場合は午前中メルク修道院を見学、昼食の後に13:50発に乗船し、デュルンシュタインで下船・・・が一般的でしょうか。
このDDSGの船が去年と今年のシーズンからリニューアルされてちょっとモダンになりました。
DDSGはDonau-Dampfschiffahrts-Gesellschaftで、1829年に設立された歴史ある会社で、当時フランツ皇帝もウィーン~ブダペスト間を移動しています。
シーズン中(28.04.–07.10.2018)はメルク~クレムス区間を毎日それぞれ上下船が3本ずつ運航されています。
船は"Wachau"号と"Dürnstein"号の2隻があります。
こちらはWachau号で、メルク11:00発と16:25発で、クレムス発13:10で運航されます。
以前と比べるとモダンな感じにリフォームされました。
今年がリフォームされてからの最初のシーズンです。
こちらはDÜRNSTEIN号で、クレムス10:15発と15:45発、メルク発13:50発で運航されます。
こちらは去年リフォームされましたので、今年が2シーズン目ということになります。
こちらはWachau号とDÜRNSTEIN号がSpitzで並んでいる光景です。
同じように見えますが、デッキ部分などに違いがあります。
ツーリストにはメルク13:50発が最もポピュラーですから、DÜRNSTEIN号に乗船することになりますね。