もう何回も書いていますが、今年は4月の終わりぐらいから夏が突然やって来たようで、春が短かったような気がします。
日中の気温が27℃~30℃弱の日が多く、雨も少なく大地はかなり乾燥していて、農作物にも悪影響がでています。
今年に限っては日中の気温が初めて30℃を超えたのは6月5日ですが、その後7月下旬までは何回か30℃を超えましたが、そこまで暑さは感じませんでした。
しかし、7月27日からは30℃以上の日が毎日2週間以上も続き、本当の夏の暑さがやって来ました。
午前中はまだ何とかなりますが、午後特に15:00以降は一番日差しが強くなり、観光もきついです。
先日Hochstrahlbrunnenで涼むことをお勧めしましたが、今日話題にする郊外にあるここも暑い時のお勧めの場所です。
ここはうちのお気に入りの場所のひとつでもある水の世界のハイキングコース"MYRAFÄLLE"(ミラフェレ)です。
MYRAFÄLLEはウィーンの中心部から車で70km弱南へ1時間ぐらい走った所のNiederösterreich一角Muggendorfにあり、Myrabachという川沿いにある滝を上がって行くハイキングコースです。
この地域は、紀元前2000年頃から人類が住み始めています。
500年に渡ってここの水力が利用され、水車小屋や製材所が多く存在していました。
ここの入口の岩には銘板がはめ込まれていて、皇帝フランツII/I世とその皇后のマリア・テレジアがここを訪れたことが記されています。(あの女帝マリア・テレジアではありません)
1885年にÖsterreichischer Touristenklubによって、19の橋と8つの階段が設置されてオープンしています。
MyrabachはMyraluckeという洞窟が水源で、MyraluckeはNiederösterreichの標高1342mのUnterbergにあり、Gutensteinerアルペンと呼ばれてる地域にあります。
水源から8kmしか離れていない所に貯水池があり、そこから勢いよく水が落ちて行きます。
自然が形成した岩肌に水がぶつかり、豊かな水の音がこだまする14の滝があります。
Myrabachの高低差は520mです。現在橋の数は26個あり、滝全体の長さは600m程で、高低差は70mです。
滝の上に前述した貯水池があります。
いかがですか?
この画像を見てるだけでも少しは涼しくなりませんか?
音が聞こえないのが残念ですが、豊かな水の音が暑さを吹き飛ばします。
この日は7月30日で、ウィーンは34℃と暑い日でしたが、ここは快適そのものでした。
水もとても澄んでいて、至る所に魚が見られます。
靴を脱いで、水の中に入っている人も多くいます。
さて、ここはMyrabach沿いの滝を楽しむコースと、60mの絶壁のHaussteinという遠くからでも目立つ岩が突き出した所にある素晴らしい展望台にアクセスするコースと主に2つありますが、実際には
2つのコースは繋がっています。
滝を上って、貯水池経由でHaussteinを楽しんでも2時間もあれば戻ってきますが、でもここは景色も素晴らしいですからのんびり行くべきです。
右上の写真に見られるような草原にも出会えます。
うちはここでよくおにぎりを食べます。
Haussteinからの眺めがとても素晴らしく、オーストリアアルプスNiederösterreichの最高峰であるSchneeberg(シュネーベルク)が見られます。
Haussteinの標高は664mです。
こちらはHaussteinからの眺めです。
こちらはHaussteinからSchneebergが見られる有名なアングルです。
このMyrafälleは自然保護地域に指定されているため、入場料がかかりますが、大人は5ユーロです。
5月~10月の金、土、日、祝日は朝7:00~23:00までと長くオープンしています。
しかも夜はライトアップされますから、また幻想的ですね。
ウィーンからは車がないとちょっと行きづらいですが、しかし、ウィーン周辺のハイキングでは物足りない方に絶対にお勧めのスポットです。