オーストリアは鉄の技術が早くから生まれた国で、鉄鋼業が重要な産業のひとつになっています。
鉄の製造から鉄道も早くから発達し、ヨーロッパアルプスを初めて超えたセンメリング鉄道は世界遺産になっていることからもうなずけます。
オーストリアで鉄道と言えばrailjet(レールジェット)が大活躍しています。
このrailjetはオーストリアの高速国際特急列車で、2008年からオーストリア国内を始め,ヨーロッパのオーストリア周辺都市を結んでいます。
最高速度230km/hで走りますが、試験走行では275km/hを記録しています。
私もこのrailjetに乗ることは年間を通して多く、ウィーン国際空港やザルツブルクなどに行く時や帰る時によく利用します。
このrailjetは時間によって行き先の異なる車両同士が連結されて走ることがあります。
上の2枚の写真はウィーン中央駅で、行き先の異なるrailjetがちょうど連結されている場面です。
機関車同士がお互いに向かい合っていて、係が中に入って作業をしています。
これはrailjet64 (RJ 64)と railjet864(RJ 864)で、RJ64はハンガリーのブダペスト~ウィーン~ザルツブルク~ミュンヘン行で、RJ864はウィーン国際空港~ウィーン~ザルツブルク~インスブルック~ブレゲンツ行です。
私はこの時ザルツブルクへ行きましたが、最初にRJ64がホームに入っていて、その後ウィーン国際空港から来たRJ864がこの中央駅で連結されました。
ウィーン~ザルツブルクの300kmは同じ区間を走り、ザルツブルク駅で切り離しが行われてそれぞれ別の目的地へ向かうわけです。
2本のrailjetが連結されて走るので、ウィーン~ザルツブルク間は日本の新幹線と同じぐらいの長さになります。
"railjet" と小文字で書かれ、ワインレッドが基調となったカラーになっています。
右はミュンヘン行の車両21号車です。
この時は14:30にウィーン中央駅を出発し、ザルツブルクには16:52到着ですので2時間22分ということになります。
ザルツブルクが目的地であれば問題ないですが、インスブルックやミュンヘンに行く場合は車両が違いますからちょっと注意する必要がありますね。
異なる目的地を持ったrailjetが連結されて走る場合はしっかり乗車する車両をチェックしましょう。