ウィーンによく見られるこの時期の花 236(野生のシクラメン)

今年は春がとても短く、4月終わりぐらいから突然夏になりました。

27℃~30℃弱ぐらいの日がとても多く、6月5日に今年初めて日中の気温が30℃を超えました。

それから30℃を超えた日が一昨日まで25日あり、しかも一昨日8月10日までは15日間連続で30℃~35℃となりました。

いゃ~、本当に暑くて観光も大変でした。

毎日お客様から「いつもこんなに暑くなるんですか?」という質問がありました。

幸いにして、一昨日の午後15:30ぐらいから雲が多く、風が強くなってきました。

ザルツブルクは午前中かなりの雨で、涼しいということは天気予報で見ていたので、ウィーンも午後遅くからは涼しくなるかな・・・と思ってました。

午後も30℃を超えた中で皆さんに御案内し、仕事が終わって家に帰る途中、かなり空も暗くなり、風が強くなって雨が降り始め、気温がぐっと下がりました。

夜は久しぶりに20℃を下回り、昨日の朝は16℃でした。

ちょっとホッとしますね。

 

さて、8月も半ばになると自然は秋の気配を感じさせることがよくあります。

今日はそんな花を紹介します。

 


 

こちらは野生で咲いているシクラメンです。

ドイツ語でEuropäisches AlpenveilchenとかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、

学名はCyclamen purpurascens,日本語ではシクラメン・プルプラセンスとかアキザキシクラメンとも呼ばれているでしょうか。

 

サクラソウ科のシクラメン属です。

 

シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。赤、白、紫、ピンクなどの色があります。

これは高さ40cmぐらいで、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。

 

しかしこの野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。

最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。

Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。

 

高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られ、花の色は薄紫からピンクで、開花時期は7月中旬~9月です。

 

左上は2018年7月25日12:20頃、Hagenbachklammで、

右上は2018年7月30日14:30頃、MYRAFÄLLEで撮影しました。

 

 


 

こちらは2018年7月25日12:30頃、Hagenbachklammで撮影したものです。

 


 

こちらは2018年7月30日17:30頃、MYRAFÄLLEで撮影しました。

 

 

 

 

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