ウィーンの旧市街は迷うぐらい歩くことをお勧めします。
ローマ時代、中世、近世、近代、現代と様々な時代を感じ、迷路のようになっています。
むしろ迷った方がおもしろいでしょう。
それだけでもおもしろいですが、それぞれの建物の中庭は外からは見ることができない、全く別の空間があります。
中庭空間はウィーンの伝統あるカフェハウスに入った時と同じように時間の流れ方が違っています。
さて、前回の知られざる美しい中庭風景57ではアイゼンシュタットのハイドンハウスとルストを取り上げましたたが、今日もルストからです。
こちらは幅が狭く、しかしとても奥行きがある中庭空間です。
右側に見えるのはこの中庭空間を所有している建物でしが、左側は隣の建物なので住所が違います。
所狭しと植物(植木などが並べられていて、それがここの美しさに大きく貢献しています。
Burgenland(ブルゲンラント)には建物の正面幅が狭くて、奥に細長く作られた建物が多く存在します。
ここはRust(ルスト)のZum Alten Stadttor 3番地です。
上の2枚の写真もRust(ルスト)の一角です
ここは個人的に大好きな中庭空間のひとつで、建物に入って、小さなアーチ空間を通ると左上のような中庭空間に出会えます。
右側のちょとバロック・ルネッサンス的な美しいアーチがとても印象的です。
地面の石畳も風情があります。
右上の写真は奥の反対側まで行って、今度は入り口に向かって眺めています。
外からは信じられない閑静な空間です。
Hauptstrasse 25番地で、"Weingut Gabriel"というワイン製造業者で、もちろんここで食事することもできれば、Ferienwohnung(フェーリエンヴォーヌング)というペンションにもなっていて、部屋が全部で9つあります。
このようにオーストリアは郊外にも美しい中庭空間がたくさんあります。