7月も早いもので中旬を過ぎました。
この時期は休暇シーズンで、多くの地元の方が休暇に出かけています。
ウィーンには地元の人が一番少ない時期になるでしょうか。
街中を歩けば、ヨーロッパを始め、世界の色々な国から観光でウィーンに来ている人をたくさん見かけます。
もちろん、日本からも多くの方がウィーンを訪れます。
休暇はドイツ語ではUralub(ウアラウプ)と言いますが、学校などのお休みの場合はFerien(フェーリエン)と呼ばれています。
今年は30℃を超えた日が7日ぐらいしかありませんが、4月下旬から一挙に夏が来た感じで、雨が少なく暑い日が多いです。
こちらは日差しは日本よりも強いですが、湿気が少ないので、クーラーがなければやっていられない日本の不快な暑さとは違い、日陰に行くと気温がぐっと下がり、風が通り抜けると心地いい気持ち良さです。
限られた花が咲くこの時期ですが、今日のこの花もとてもポピュラーです。
こちらはドイツ語でTrompetenblumen (トロンペーテンブルーメン)、またはKlettertrompeteとかTrompetenwindeなどと呼ばれています。
日本語ではノウゼンカズラです。
学名ではCampsis 、ノウゼンカズラ科のノウゼンカズラ属で、落葉性でつる性です。
ノウゼンカズラというと北アメリカ東部が原産で、日本には大正時代末期、ヨーロッパには観賞用として17世紀に入って来たアメリカノウゼンカズラCampsis radicans、そして日本へは平安時代に入って来た中国原産のCampsis grandifloraがよく知られていると思います。
ノウゼンカズラ属のほとんどがノウゼンカズラ、アメリカノウゼンカズラそしてそれらの交配種からなるようです。
写真のものはCampsis radicansで、ドイツ語ではAmerikanische Trompetenwindeです。
ここのアメリカノウゼンカズラは本来、もっとたくさんの花を咲かせますが、今年は少ないようです。
開花時期は7月~9月ですが、6月中旬に咲いているものもあります。
高さは2~5m、場合によってはそれ以上になるものもあり、5cm~8cmぐらいのラッパ状で、オレンジ色から赤までの色がありますが、種類によっては黄色もあり、花びらは5枚です。
こちらは近くで見ると薄い赤とオレンジ色が混ざっているようです。
ノウゼンカズラよりも花径は小さいそうですが、筒は長いです。
葉は20cmを超えるものもありかなり長めで,マイナス20℃ぐらいまでの耐寒性があります。
こちらでは庭などに多く植えられていて、非常に人気があります。
写真は2018年7月4日12:30頃、Botanischergartenで撮影したものです。