ウィーンの街を高い所から見ようと思うと色々な可能性があります。
街中で一番手っ取り早いのはシュテファン大聖堂の塔に上ることでしょう。
ここは螺旋階段で上る南塔やエレベーターで上る北塔から見る街の眺めもとても素晴らしいです。
プラター公園の大観覧車からの眺めも人気があります。
シェーンブルン宮殿のグロリエッテからも時間があればいいでしょう。
個人的には水族館(Haus des Meeres)からの眺めも大好きです。
時間があればウィーンの北の森に位置するカーレンベルクからの眺めも外せません。
このコーナーではカーレンベルクに関しては何回か話題にしていますが、ウィーンの森では観光の皆様が一番行き易い所で、公共交通機関でアクセスできます。
カーレンベルクに中心から公共交通機関で行くには、地下鉄4号線の終点ハイリゲンシュタットまで行き、そこから38Aのバスに乗って行くのが一番早いでしょうか。
路面電車のD,37,38でも行けますがホイリゲで有名なGrinzingからカーレンベルクまでは38Aしか通っていないので、カーレンベルクに行くには結果的に38Aに乗ることになります。
地元では車で行く人も多く、そこからハイキング、散策などして自然を楽しみます。
仕事以外では私も車で行くことが多いです。
うちの場合はベートーヴェンの散歩道界隈に車を置いて、バスでカーレンベルクまで上り、そこから歩いて降りて来るというパターンが多いです。
このカーレンベルクの38Aのバスで上る場合、必ずCobenzl (コベンツル)に寄ってそこからちょっと引き返してカーレンベルクに向かいます。
地元ウィーンではカーレンベルクよりもCobenzlの方がいい・・・という人がとても多いです。
眺めもカーレンベルクとはちょっと違っていて、ぶどう畑からのウィーンの眺めが印象的です。
今日は両方からの眺めをちょっと比較してみましょう。
こちらはお馴染みカーレンベルクからの眺めです。
標高484mあるこの場所からはウィーンの街だけでなく、ウィーンの森がどのようにウィーンの街を囲んでいるかわかります。
ここからだと街を貫いて流れているドナウ河もハッキリわかります。
こちらはCobenzlからの眺めです。
高さはカーレンベルクよりも低いですが、ぶどう畑からウィーンの街が大きく見えるのが特徴です。
地元ではAm Cobenzl(アム・コベンツル)と呼ばれることが多いこの場所ですが、正式にはReisenberg(ライぜンベルク)という名前があります。
標高382mのこのReisenbergは標高492mのLatisbergの前の部分にあたります。
地元ではカーレンベルクよりもこちらの眺めの方がいいという人が多いですね。
時間があれば両方共訪れてみてはいかがでしょうか?