今日から7月です。
早いもので2018年も半分過ぎました。
さて、ウィーンに来たら伝統があるカフェハウスにも是非足を延ばして頂きたいと思います。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にもなっていて、100年以上も営業しているカフェハウスがたくさんあります。
伝統カフェハウス以外でも有名なスタバを始め多くの店がありますが、やっぱり名前が知られたカフェハウスに行くのがいいでしょう。
ウィーンの街はヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街で見所も星の数ほど多く、時間がいくらあっても足りないと思いますが、カフェに入って伝統カフェの空気を感じながらちょっと落ち着くことも観光では外せませんね。
ウィーンのカフェハウスに行けば単純に"コーヒー"という名称は存在しませんので、カフェのスタイルによって独自の名称がつけられていますから、注文する時もその名称で注文します。
地元で一番好まれているのはMelange (メランジェ)ですね。
今日はCafe FrauenhuberのMelangeを見てみましょう。
Cafe Frauenhuber(カフェ フラウエンフーバー)はウィーンで現在営業中のカフェとしては最古のカフェと言われていて、マリア・テレジアの料理人Franz Jahnが1788年に高級レストランを開き、モーツァルトやベートーヴェンなどがここで演奏していたことでも知られています。
また、このカフェが入っている建物はBürgerhaus(ビュルガーハウス)と言われる美しいバロック様式が見られる重要文化財にもなっています。
ここのMelangeは店のロゴが入ったカップで提供されます。
ちゃんとコップ1杯のお水とその上にはスプーンが裏返しで載せられている伝統的スタイルです。
Melangeはコーヒーとミルクが1対1で、ミルクが泡立ててあるものです。
地元では一番好まれているコーヒーで、そういう意味ではMelangeをウィーンナーコーヒーと表現してもいいような気がします。
ちなみにウィーンでは"ウィーンナーコーヒー"と呼ばれるものは存在しません。
慣れて来ると同じMelangeでもカフェによってかなり味が違うこともわかってきますし、泡立てたミルクの量の違いもあります。
このFrauenhuberのMelangeは個人的にちょうどいいバランスだと思います。
このカフェには仕事でも個人的にもよく寄ります。
ここは年配のボーイさんがプライドを持って仕事をしている姿が見られますよ。
決してせかしてはいけません。