ウィーンによく見られるこの時期の花 229(ネムノキ)

今年は日中の気温が30℃を超えた日はまだ4日しかありませんが、6月21日までは27℃~30℃ぐらいの暑い日が毎日続いていて、ずっと真夏のようでした。

その日の夜に雷を伴った強い雨が来て、次の日は10℃~15℃ぐらい気温が下がりました。

街中の人の多くは長袖や上着を着ています。

暑いか寒いかという感じで、快適な日が少ないのが残念です。

 

さて、今日はウィーンによく見られるこの時期の花シリーズです。

 

こちらはドイツ語で

Seidenbaum(ザイデンバウム),

学名ではAlbizia julibrissin、

日本語ではネムノキです。

マメ科でネムノキ属の落葉高木です。

ヨーロッパには18世紀に、フィレンツェ出身のAlbizziによってもたらされましたので、彼の名が学名になっています。日本では本州から沖縄にかけて見られるそうで、四国、九州などで自生しているのもあります。

またイランから東中国にかけても広く分布しています。

 

 
ネムノキ属は熱帯地域に150種類ほど分布しているそうですが、特にこのネムノキは耐寒性があり、温帯地域でも広く栽培され、-15℃ぐらいまで大丈夫だそうです。

 

高さは6m~10mぐらいになりま、芽吹くのは比較的遅いですが、他の木と比べると成長は速いです。

幹はほぼ真っすぐですが、そこから上はかなりランダムに枝分かれして個性あるシルエットになります。

そのため葉の部分は広がっているのもあれば狭いものもあります。

日当たりのいい所に多く植えられています。

 


 

開花時期は6月~8月で、薄い紅色の花が枝先に10数個集まって咲きます。長く伸びた糸状のものは雄しべです。

桃のような甘い香りがします。

 

葉は20cm~30cmとかなり長く、オジギソウの葉によく似ています。

オジギソウは触ると葉を閉じますが、ネムノキは夜になると自ら葉を閉じます。

そこからネムノキと言われています。

花が咲いた後には7cm~12cmぐらいの豆果をつけます。

 

こちらでは観賞用としてよく植えられています。

写真は2018年6月19日 8:15頃、家のそばで撮影しました。

 

 

 

 

 

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