2018年3月にオーストリアのInnenministerium(日本で言う総務省)が2017年度の犯罪統計を発表しました。
それによると、510.536件の訴えがあり、これは前年度と比べると-5.1%ということで少なくなっています。
具体的に空き巣-9.0%、車の盗難-11.2%、暴力行為-2.4%と減少しています。
逆にサイバー攻撃+28.3%と増加しているようです。
オーストリアは永世中立国であり、国連都市もウィーンにあるので治安は非常にいいと思いますが、物価はヨーロッパでは高い方で、ブルガリアやルーマニアなどからもEU圏内で入り易くなっていることもあり、犯罪者はそれなりにいます。
さて、2015年6月4日付けでオーストリアの犯罪者の国籍について書いていますが、それから3年経とうとしていますが状況は変わったのでしょうか?
右の表を見て下さい。
1位はルーマニア、2位はドイツ、3位はセルビアで、3年前と全く変わりません。
3年前も書いていますが、犯罪者の国籍ドイツが2位というのはちょっと意外に感じるかもしれません。
注目すべきはいきなりベスト10の4位に浮上したアフガニスタンです。
今は少なくなった難民の影響であることは明らかです。
アフガニスタンは2008年からはうなぎのぼりになっていて、特に難民が一時入って来た2015年からは急増しています。かつての共産圏に入っていた国が多いですね。
1. ルーマニア |
10.386 |
2. ドイツ | 10.017 |
3. セルビア | 9.518 |
4. アフガニスタン |
7.011 |
5. トルコ | 6.841 |
6. ボスニア- ヘルツェゴビナ | 5.450 |
7. ハンガリー | 4.737 |
8. スロヴァキア | 4.280 |
9. ロシア |
3.334 |
10.ポーランド | 3.291 |
ウィーンは人口187万の街ですから、犯罪がないと言えばうそになりますが、毎日観光していても、また個人的に歩いていても何かあったことは今まで一度もありません。
でも歩かれる時には貴重品はしっかり管理し、バック類も常に手の届く所に下げて下さい。
それさえ気を付けていればウィーンは安心して夜でも歩ける街です。