オーストリアはヨーロッパでは社会保険や所得税の天引き率がかなり高いと言われています。
その分医療費がただだったり、(社会保険の種類によって違いますが)、授業料が公立の学校であればかからなかったり、公共交通機関が安かったり・・・それなりに還元されているのではないかと思います。
また、ウィーン市が年間を通して行う様々なイヴェントも子供達が楽しめるように、優遇されていることがよくあります。
これはウィーンで生活をしていると実感します。
ウィーンは世界で一番住みやすい街に9年連続でトップとなりました。
学校の授業料がかからなくても、教材費や文房具や、給食費(学校によっては給食のようなものがあります)、その他衣類、おもちゃ等生活の中で必要な色々なものがありますね。
こちらでは子供1人にどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
以下の表は子供が18歳になるまでに主にかかる費用をまとめてみました。
(日本では20歳が成人と見なされますが、こちらは18歳です)
単位はユーロで、ひと月にかかる費用です。
飲食 |
衣類 | 住居 | 健康(医療) | 交通費 | 文化・余暇 | 趣味・遊び | 文房具・書籍 | |
0~5歳 | 90 | 43 | 98 | 27 | 47 | 76 | 26 | 13 |
6~11歳 | 108 | 50 | 139 | 21 | 49 | 103 | 28 | 17 |
12~18歳 | 166 | 59 | 180 | 26 | 51 | 92 | 12 | 18 |
0~18歳 合計 | 26.208 | 10.944 | 30.024 | 5.328 | 10.584 | 16.560 | 4.752 | 3.456 |
18歳になるまでにかかる費用の合計は子供1人につき
131.256 ユーロということです。
このデータはドイツのStatistisches Bundesamt によるもので、オーストリアでも比較できる内容ということです。
日本はどうでしょうか?
ちょっと調べていたらこんなデータを見つけましたので以下参考にして下さい。
1人の子供の出産から大学卒業までの総費用(子ども応援便りより)
日本は授業料が高いですね。
特に私立高校や私立大学の場合は授業料が本当に高いです。
2016年より高校授業料の補助が始まったとは言え、こちらと比べたらまだまだ高いのではないかと
思います。
個人的には多くの天引きがあっても、社会福祉や教育にしっかり還元されているこちらの方がいいと思います。