ウィーンはカフェの文化が根付いています。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にも登録されていて、100年以上も続いている伝統を持ったカフェハウスが多くあります。
見所が多いウィーンの街ですが、観光中に伝統カフェに入って少し落ち着くことも重要だと思います。
団体ツアーの場合は行程がきついことが多いですから、カフェハウスに入る時間などはオプショナルツアーでない限りありませんが、個人のお客様とは観光中にカフェに行くことは多いです。
このコーナーでも
Sperl (シュペルル)、ハイナー、Café Central、カフェ モーツァルト、
Café Landtmann、Café Schwarzenberg、CAFÈ DIGLAS、ハヴェルカ、FRAUENHUBER、KAFFEE ALT WIEN、Café Bräunerhof、Café Dommayer、RESIDENZ、Café Tirolerhof、aida、美術史博物館のカフェ、窓のカフェ、Zaunerなど多く話題にしてきました。
個人的にはSperlがお気に入りで、ここはよく足を運びます。
今日は今まで話題になぜしなかったかわからないのですが、やはり有名なケーキ屋さんGerstner(ゲルストナー)です。
地元の常連が多く来る有名なGerstner(ゲルストナー)は、1847年4月24日にAntonとBarbara Gerstnerによってオープンしました。
1869年より、宮廷オペラ劇場・・・これは現在の国立オペラ座のケータリングを始め、現在でも続いている老舗です。
1873年には"k.k"の称号を与えられて、宮廷御用達の業者ともなり、息子に引き継がれました。
数年前までは美術史博物館のカフェもゲルストナーでした。
ここからゲルストナーが撤退したことは非常に残念です。
現在11店舗を構えていますが、写真に見られる国立オペラ座横のKärntnerstraße 51番地が最もポピュラーです。
去年の3月まではやはりKärntnerstraße のシュテファン大聖堂に近い所にGerstnerがありましたが、現在の場所である国立オペラ座の真横に引っ越して、新しいカラーである薄緑を強調して営業しています。
ちなみにかつてのGerstnerにはSULKA(スルカ)が入っています。
入口から店内に入るとカフェではなく、ショップコーナーとなっていて、トルテを始め、様々な物が売られています。
1階スペースはかなり狭い印象を受けます。
店内をよく見ると、右に階段があり、正面奥には目立たないエレベーターがあります。
そこから上へ行くと・・・
左上の写真に見られるちょっとカジュアルな雰囲気のサロンになっていて、カウンターもあり多くの人がくつろいでいます。
伝統カフェハウスのような内装ではありません。
真ん中に階段が見えますね。
1階から上がると、ここに出て来ます。
ちなみに階段途中のスペースでもテーブルが置かれていてくつろげます。
ここからはエレベーターもしくは階段(ここには見えませんが)さらに上に(日本で言う3階)に行くことができ、右上の写真に見られる"ようこそGerstnerへ"という店のロゴがあり、そこから奥へ行くと下の階とは違った上品なサロンへと通じています。
左上の写真はここの3階サロン的カフェ空間です。
それぞれのテーブルの間隔も適度に空いていて、ゆったりできる宮殿のような内装です。
この3階には入口のロビー的空間、奥に2つの空間があり、以前のGerstner店内とは全く違っています。
ここのトルテもおいしいですからファンが多いです。
個人的にGerstnerにはあまり行きませんでしたが、こちらに移ってからは内装が素敵なのでよく訪れるようになりました。
とても居心地がいいです。