悪天候での被害

ウィーンは昨日の夕方から久しぶりに多くの雨が降り、やっと少し涼しくなりました。

ずっと乾燥していたので、昨日の雨は自然の恵みでした。

今年は突然夏が訪れて、春があまりなかったような気がします。

日中の気温が30℃を超える日こそはまだ数えるぐらいですが、27℃~30℃ぐらいの日が連日続き、しかも例年より蒸し暑くなる日が多く、カラッとした本来のウィーンの快適な気候が懐かしく感じます。

蒸し暑い日が多くなると、Gewitter(ゲヴィッター)と呼ばれる雷を伴った強い雨がよく発生します。

Gewitterは一時的な豪雨で、しかも局地的に起こることが多いです。

ウィーンもそれなりに広い街ですので、中心は雨が降っていても、ドナウ河の向こう側は晴れているとか、逆に中心には雨が降らなくても、外側で強い雨が降っていることもあります。

オーストリアはヨーロッパアルプスを横たえている国ですので、雲の動きがかなり複雑です。

 

今年の5月~6月は毎日オーストリアのどこかでGewitterが発生し、かなりの被害が出ています。

 

特にNiederösterreich、Steiermark、Kärntenでは局地的な悪天候が毎日続いていました。

Steiermark州のSt.Lorenzenは"この世の終わりのよう"とも報道されていて、300.000リットルという大量の雨がサッカー競技場の広さに集中して降りました。

ここは3日以内に再び集中豪雨が来て被害が拡大しました。

雹も多く降り、保険会社によると、6.000.000 ユーロ(約7億8千万円)となっていて、半分はSteiermarkということです。

さらにずっと乾燥したいるので農作物にも大きな影響が出ています。

OberösterreichやSalzburgでは雨がほとんど降っていないので、収穫が例年の40%とも言われています。

去年2017年の8月にも悪天候が多く、60.000.000ユーロの被害がありました。

 

ウィーンは幸いにして、悪天候の被害は聞いていませんが、5月、6月にこれだけ暑い日が続くのは異常気象なのでしょうか。

お客様から毎日のように、「ウィーンはこの時期はいつもこんなに暑いんですか?」と聞かれています。

 

 

 

 

 

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