今日は個性的な公衆トイレの話題です。
観光中に皆様から「フリータイム中にトイレに行きたくなった時はどこに行けばいいでしょうか?」という御質問はよくあります。こちらの公衆トイレは有料であることが多く、デパートなどにも日本と違って手軽に利用できるトイレは極端に少ないですし、そもそも旧市街にはデパートはほとんどありません。
カフェやレストラン、ホテルなどで借りるのもひとつの手です。
でも団体で利用するわけにはいきませんからね。
時と場合によりますが、観光中に急を要する場合はホテルやカフェなどその場所から一番近いトイレにお連れすることは稀にあります。
さて、ウィーンには個性あるトイレが結構あり、こんなトイレがここにあったんだ~ということがよくあります。
このコーナーでも個性的なオペラ座そばの名物トイレ、えっ!!・・・と思う「名物トイレ」、
フンデルトヴァッサーのトイレ、庭園内にも知る人ぞ知る公衆トイレ、ちょっと個性的なトイレ、トイレの扉に子供用の扉などいくつか話題にしています。
右の写真はウィーン10区の有名な公園Kurpark Oberlaa(クアパルク オーバーラー)にある公衆トイレです。
見た感じは中々清潔感があって扉が2ヵ所あります。
遠くから見ていると男女の違いかな・・・と思うのですが、左が男女兼用、右が車椅子用となっています。
この辺もウィーンらしさを感じます。
真ん中に手洗い場所があります。
これだけだと使用中なのかどうかわかりませんが、扉の上には緑と赤のランプがあり、使用中であれば赤ランプが点灯しています。
緑ランプが点灯していれば扉は引くだけで開きます。
扉を開けてみると・・・
室内はこのような構造でした。
便座と便器が一体化していません。
必要がある時に便座を下げられるようになっています。
ちょっと斬新ですね。
便器もこの室内の素材と同じ金属性で、三角錐のようで上が広くて徐々に狭くなっていく形になっています。
空間は決して広くありませんが、機能的に作られています。
必要がある時に便座を下げるようになっているので、基本的には通常のトイレよりも清潔でしょう。
男性が小を足すときには普通は便座を上に上げると思いますが、人によっては便座には触りたくないから、また持ち上げるのも面倒なのでそのまま用を足す人も絶対にいると思います。
そうなると便座にはねることもあるでしょうから、そういう意味ではこのスタイルはむやみに汚される機会が少ないので清潔ということになります。
水洗ですからボタンを押すと大量の水が流れ出します。
この水量は普通のトイレの水量よりも遥かに勢いがあります。
実際にこのトイレを使いましたが清潔で気持ちよく用を足せました。