ウィーンは日に日に観光客の皆さんが増えています。
これは日本の皆さんだけでなく、国際色豊かであり、ケルントナー通りをちょっとでも歩けば多くの観光客の皆さんが地元人と並んで歩いています。
特にシェーンブルン宮殿は常に混雑していて、予約時間を変更するのが今年はかなり大変です。
個人のお客様であれば当日その場でも簡単に予約を取れるのですが、団体ツアーの場合は事前予約が入っているわけですが、理想的な時間が取れない場合が今年は多く見られます。
かなりの観光の皆さんが訪れていることが明らかです。
さて、6月に入っても相変わらず暑い日が多く、ずっと夏が続いているようです。
今年は4月~6月に咲く花の咲き始めが早いですね。
今日はウィーンの3大街路樹のひとつであるボダイジュをお届けします。
ドイツ語では、Linde (リンデ), 学名ではTilia です。
シナノキ科のシナノキ属で、落葉高木です。
ボダイジュは45種類ぐらいあるそうですが、
Sommer Linde (ナツボダイジュ)・・・Tilia platyphyllos
Winter Linde (フユボダイジュ)・・・Tilia cordata
Silber Linde (ギンヨウボダイジュ)・・・Tilia tomentosa
などがよく見られます。
ナツボダイジュはセイヨウボダイジュとも言われています。
ボダイジュは中国が原産ですが、ナツボダイジュはヨーロッパ中央、南部が原産で、フユボダイジュも同じくヨーロッパ原産です。
開花時期は6月で、高さは15m~40mぐらいで花の色は黄色っぽい白でいい香りです。
葉はハート型をしていて7cm~12cmぐらいでしょうか。
薄い緑の細長い葉が出てそこから実のようなつぼみが出てそれが開いて黄色っぽい細かい花がたくさん咲きます。
細長い葉と書きましたが、実際には細長い葉から実までの部分がボダイジュの「花」となっています。
遠くから見ると緑と黄色の2色が混ざったように見えます。
ナツボダイジュとフユボダイジュの違いのひとつは、花を咲かせる実の数が違っていて、
夏ボダイジュは一枚から2~6個、冬ボダイジュは4~12個あります。
写真は2018年5月26日10:15頃、ベルヴェデーレ宮殿で撮影したものです。
実の数から言っておそらくフユボダイジュか、セイヨウシナノキでしょうか。
セイヨウシナノキはドイツ語ではHolländische Linde・・・学名でTilia × europaeaと呼ばれ、ナツボダイジュとフユボダイジュの自然交配種で、ヨーロッパでは古くから植えられていて、街路樹や公園などに多く見られます。