ここ数日はかなり湿気がある暑い日がずっと続いています。
ウィーンは本来カラッとした湿気が少ない気候なので、それに慣れていますとこのような暑さは不快に感じます。
それでも日本からのお客様は、日本から比べれば快適ですよ・・・と多くの方が言われますが、日本のジト~っとした湿気がある暑さはこっちの気候に慣れていまうと耐え難いものがあります。
今年は4月の中旬ぐらいからは例年よりも花が少し早く咲き始めました。
逆に3月は10℃に達しない中途半端に寒い日が多かったので、花の咲き始めが若干遅いと思いました。
さて、前回はこの時期ウィーンの色々な場所に見られるセイヨウバイカウツギについて書きましたが、今日の花も別のウツギでやはり色々な場所に見られます。
こちらはドイツ語では
Raue Deutzie、
学名ではDeutzia scabra、
日本語ではマルバウツギとかツクシウツギと呼ばれています。
アジサイ科、ウツギ属の落葉低木です。
原産は日本の本州の西側、九州、四国です。
こに見られるマルバウツギには学名を始めとしたInfoの札が付けられていて、そこには"Japan Riukiu Inseln"と書かれています。
琉球諸島原産ということになります。
開花時期は5月~6月で、白くて細かい特徴的な形をした花が密集して咲きますので、遠くからでもよくわかります。
花の先は細かく立つように咲きます。
日本でのマルバウツギとは学名がいっしょでもちょっと違うように見えます。
花の咲く部分は6cm~12cmぐらいでしょうか。
花ひとつは1.5cm~2cmぐらいの幅です。
全体的な高さは2.5m~3mぐらいでしょうか。
学名の"scabra"はドイツ語では"rau"(=rauh)とか"krätzig"で、ザラザラした、ガリガリした・・・なんて意味があります。
こちらでは観賞用として庭や公園などによく植えられています。
写真は2018年5月26日10:20頃 Botanischer Gartenで撮影したものです。