ウィーンによく見られるこの時期の花 220(Maiglöckchen・・・ドイツスズラン)

今年の4月から5月の始めにかけてはかなり乾燥していました。

冬があまり寒くなかったということにも関係があるのでしょうか。

それでも局地的な雷を伴った強い雨が降ることがよくあります。

先日キリスト昇天祭の5月10日の休日にちょっと遠出をしてきましたが、ウィーンに帰る途中は雷を伴った激しい夕立に遭遇した所も通れば、雨も降っていない所もありと、かなり雲の動きが複雑でした。

 

さて、今日は地元ではこれを間違えて食べてしまって、死亡することがよく報告されているポピュラーな花を紹介します。

 

間違えて食べてしまって、死亡する・・・と言えば誰もが知っているこの花は

ドイツ語ではMaiglöckchen、

学名でConvallaria majalis、

日本語ではドイツスズランです。

ユリ科、スズラン属でで多年草です。

 

スズランと言えば、北海道を代表する花として知られていますが、園芸用としてはこのドイツスズランがよく庭などに植えられます。

スズランに比べてドイツスズランは葉が多く、葉の色も濃くて光沢があり、香気が強いのが特徴です。

 

 


 

原産地はヨーロッパで、開花時期は5月~6月です。

高さは10㎝~30㎝ぐらいでしょうか。

花の色は白で、4mm~2㎝ぐらいでしょうか。

葉の脇から上に向けてたくさんの釣鐘形の花が咲きます。

 

葉は2枚~3枚で、4㎝~30㎝ぐらい、地下茎から直接生えています。

この地下茎は長いもので50㎝ぐらいのものもあるようです。

 

この花は毒性が特に強いことで知られていて、前述したように間違えて食べてしまっての死亡例が毎年新聞などに掲載されています。

何と間違えるかいうとラムソンです。

遠くから見ると葉が非常によく似ています。

でも、時期が違うことと、近くで見れば違いがわかること、匂いが違うことなどすぐ見分けられます。

学名のmajalis は「5月に咲く」という意味だそうです。

 

 

写真は2018年5月10日13:45頃、Blockheideで撮影し、野生で咲いていたものです。

 

 

 

 

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