Stammersdorfの MaiLüfterl(2018年)

ウィーンのガイドブックには必ず"ホイリゲ"が紹介されていると思います。

ホイリゲもウィーンの・・・と言うよりもオーストリアの文化です。

ホイリゲは新酒のワインを飲ませる居酒屋ですが、日本の居酒屋とは雰囲気が全く違います。

ホイリゲはたいていぶどう畑に近い所に多くあり、場所によってはぶどう畑の中に店がある所も少なくありません。

そのため街中にはなくて、郊外に多くのホイリゲがあります。

ウィーンで一番行き易いホイリゲはGrinzing(グリンツィング)で、たいていのガイドブックに書かれているでしょう。

でもGrinzingは完全に観光化してしまい、地元では本当のホイリゲではないという方が多くいます。

私はガイドとしてGrinzingにはよく行きますが、決して悪くなく雰囲気のいい店は多くあると思います。

反面、やっぱりウィーンの本来のホイリゲではない・・・ということも納得できます。

ウィーン本来のホイリゲと言えば、個人的にStammersdorfが好きですし、ここは地元でも有名です。

Stammersdorfはウィーンの21区です。

このStammersdorfでは年3回ワインのお祭りが行われ、今週末にそのお祭りのひとつであるMailüfterlがあったので、一昨日家族と散歩を兼ねて行ってきました。

 

 


 

"Stammersdorfer Mailüfterl" (シュタンマースドルフ マイリュフテルㇽ)と呼ばれています。

このお祭りはStammersdorfの有名なStammersdorfer Kellergasseで2018年の今年は5月5日と6日の2日間で、14:00~24:00まで行われています。

Stammersdorfer Kellergasseは名前の通り、昔からの歴史あるワインケラーがたくさん並んでいる通りで、とても荘厳な建造物に囲まれたウィーンの街中とは思えないのどかな雰囲気です。

Stammersdorfは前述したように観光化されたグリンツィングなどとは比べ物にならない、伝統を守った本来のホイリゲがたくさんあり、このKellergasseにも多くの店が並んでいます。

"Lüfterl"とは空気を意味するLuftをもっと可愛らしく表現したドイツ語ですから5月の空気とか5月の雰囲気なんて日本語訳になるんでしょうか。

 


 

初日のこの日は夕方17:30頃に行きましたが、すごい人でものすごい盛り上がりでした。

ウィーン以外の色々な地域からの地元の人で溢れていました。

青空が広がるいい天気でこの時間でも十分半袖で過ごせました。

通りの至る所にテラスが設けられていてワインを飲んだり食事をしたりする人達でどこも満席でした。

至る所からWienerischが飛び交い、完全に地元に根付いたお祭りです。

日本でも地域の様々なお祭りがありますね。

 


 

このKellergasseはStammersdorf通りからもっと奥に入った所で、普段とても情緒ある静かな通りですが、年3回あるWienfestの時は全く違った雰囲気になります。

うちもこの界隈は頻繁に散歩に来ます。

この界隈は"Stadtwanderweg 5"があり、ぶどう畑が広がるのどかな風景に出会えます。

Stadtwanderweg (シュタットヴァンダーヴェーク)はウィーン市が管理しているウィーン市内のハイキングコースで全部で9コース(11コース)あります。

 

一昨日ここを歩いていた時に3人の知り合いに出会いました。

お祭りということもあり、皆さん陽気です。

オーストリアの民族衣装を着ている人もたくさんいました。

 

この界隈は本当に雰囲気のいいホイリゲがたくさんあります。

 

 

 

 

 

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