早いもので今日から5月です。
春と言うよりも夏のような陽気になっているウィーンです。
観光していてもとても気持ちいいですが、直射日光の下だと日差しが強いですね。
梅雨もなく湿気が少ないですから、日陰に行くと気持ちいいです。
さて、今日は毎年この時期に見られ、必ず多くの皆様から御質問が出るシェーンブルン宮殿に見られる花です。
ドイツ語では、Rotdorn(ロートドルン)、
学名でCrataegus laevigata ‚Paul’s Scarlet‘ + Punicea + Punicea Flore Pleno、
日本語ではセイヨウサンザシとかアカバナサンザシと呼んでいいと思います。
バラ科のサンザシ属です。
ヨーロッパから北アフリカにかけての標高1000mぐらいまでの所に見られ、ローム土壌(粘土質の高い土壌)を好みます。
セイヨウサンザシはかなり深く根づき、低木もあれば、10mぐらいまでの高い木もあります。
自然の中で多く見られるのはたいていWeißdorn (Crataegus laevigata) 、ドイツ語でヴァイスドルン・・・白い花のサンザシです。
こちらは2018年4月25日10:40頃の撮影です。
開花時期は通常5~6月で、一重咲き、八重咲きで、濃いピンク色ですが、桃色、紅色もあります。
小さいピンク色の花がまとまっていくつも咲いていて、そのかたまりがたくさんあります。
拡大した写真を見るとそのかたまりはアジサイのような雰囲気ですが、アジサイよりも遥かに小さく、それぞれの花が細かいです。
アカバナサンザシの多くはこちらでは観賞用として人気があり、散歩をしていると庭や公園に多く植えられているのがわかります。
シェーンブルン宮殿の黄色、空の青、そしてこのアカバナサンザシの濃いピンクの3色はとてもよく調和していてこの時期にしか見ることができないものです。
こちらは2018年4月25日 09:15頃に撮影したものです。
こちらはうちの庭に咲いているアカバナサンザシです。
うちのアカバナサンザシは年々、花が多くなっていて、背丈もかなり高くなっています。
2018年4月30日 19:15頃撮影しました。