昨日4月26日は毎年恒例の桜の森祭りが開かれるはずだったのですが、残念ながら雨で中止となってしまいました。
ここ何日も日中の気温が30℃近くまで上がる暑い日が続いていて、真夏に観光しているような気分でしたが、昨日だけが雨で気温が下がり、また今日からいい天気ということです。
実は去年も悪天候で中止になったので、2年連続です。
さて、今日は知られざる美しい中庭風景です。
前回の知られざる美しい中庭風景54ではウィーン旧市街とSchloss Hofを取り上げましたが、今日はクレムスからです。
こちらは美しいルネッサンス様式のアーチ構造が印象的な中庭です。
2階部分のアーチの連続、その手すり部分の装飾も素敵です。
正面奥のアーチは2階部分の2つのアーチに対してひとつです。
3階部分には高さが低くなっていて窓がはめ込まれています。
この中庭空間はとても細長く、写真で見えるよりも狭いのですが美しいです。
Obere Landstraße 10番地で、現在クレムスのVolkshochschuleと住居となっています。
こちらは街中とは思えない中庭空間です。
1枚目の中庭とは違って、建物の様式よりも空間の美しさの方が印象的でしょうか。
緑が豊かでレンギョウも咲いていますね。
地面の石畳もちょっと情緒があります。
ここはObere Landstraße 8番地で、18世紀後半に建てられた6つの軸を持った4階建ての大きなBürgerhausです。
実はこの場所は1枚目の中庭空間の隣の住所ですが、隣とは全く違う空間です。
もちろん、お互いに行き来することはできませんので、繋がっていません。
クレムスはバーべンベルク王朝時代から存在しているとても歴史ある古い街で、のんびり散策することをお勧めします。
クレムスのシンボルはSteinertor(シュタイナートーア)です。