今年は4月1日が復活祭でした。
イエス・キリストが復活することを祝うよりも、春の訪れを祝っているという空気の方が強く感じます。
そういう意味ではカレンダー的にちょうどたいいタイミングでした。
その後気温も上がり始め、急に春になりました。
日中の気温が25℃ぐらいに達する日もあり、まるで初夏のような陽気で、半袖でちょうどいいぐらいです。
街中はどんどん緑が増えて行き、同時にたんさんの花が咲き始めています。
植物は本当に季節を感じさせてくれますね。
さて、今日もウィーンで色々な所に見られる花を話題にしましょう。
こちらはドイツ語では一般的にBlutpflaume
(ブルートプフラウメ)、
学名でPrunus cerasifera、
日本語では紅葉スモモ(ベニバスモモ)です。
バラ科のサクラ属です。
BlutpflaumeはKirschpflaume (Prunus cerasifera)の葉が赤いものを指し、Kirschpflaumeとの交配から生まれたもので、Blutpflaumeと呼ばれているほとんどがPrunus cerasifera 'Nigra'に属するそうです。
Kirschpflaume はチェリー・プラムとかミロバランスモモとも呼ばれています。
Kirschpflaumeはケルト人達にすでに知られていました。
Kirschpflaume自体の原産はバルカンや中央アジアで、5~8mぐらいの高さです。
日本には古い時代に中国から来たそうですが、日本ではここまでピンク色になるものはおそらくないそうです。
(自分で調べたわけではないので自信がありませんが・・・)
開花時期は3月~4月初めでサクラよりも10日程早く開花し、サクラよりも小さめの花です。
花の大きさは1cm~2cmぐらいでしょうか。
高さは15mぐらいにまでになるものもあります。
花と一緒に濃い赤い葉が現れますが、最近のウィーンのBlutpflaumeは、緑が赤っぽく見える葉も多くあるような気がします。
ちなみにソメイヨシノは、花が散る頃に緑色の葉が出て来ます。
街路樹、公園、庭にとにかくよく見られ,こちらでは大変ポピュラーなこの時期の樹木です。
写真は全て2018年4月7日12:45頃、Rathauspark(市庁舎公園)で撮影しました。
中心部に見られるベニバスモモはもう昨日の段階ではかなり咲き終わっていました。