ウィーンの春も素敵です。
この街は森の都とも形容されている通り、ヨーロッパの街の中で街の広さに対して緑の比率が最も高い街で、しかし、その豊かな緑を囲んでいるもっと大きな緑がウィーンの森です。
ウィーンの街を歩けばこの街は緑が多いことが実感できます。
その豊かな緑を背景に荘厳な建造物が建ち並ぶウィーンはかつての"帝国の都"を今でも十分に偲ばせてくれます。
自然を観察してみて下さい。
色々な花や木々が見られます。
ドイツ語ではDuftveilchen
(ドゥフトファイルヒェン)とか
Märzveilchen(メルツファイルヒェン)と呼ばれています。
学名ではViola odorata、日本語ではニオイスミレで、多年草で
スミレ科のスミレ属です。
スミレ科は約850種と数が多く、
その中でスミレ属は400種類を
占めるそうです。
ドイツ語の"Duft"は香り、匂いという意味で、甘い香りを放つことで知られています。
特に太陽が花に当たっている時に匂いが強くなります。
原産は南ヨーロッパですが、中央ヨーロッパ全体に見られ、よくかたまりで咲いています。
開花時期は3月~4月で、花の色はたいてい濃い紫ですが、稀に白、ピンクなどもあります。
高さは10cmぐらいで、葉は丸くてハート型に近く、根際から生える特徴があります。
古代から存在し、中央ヨーロッパでは遅くても中世初期までには観賞用や薬効として、バラやラヴェンダーと共に香料の原料として利用されてきました。
公園や庭など、街中の至る所で見ることができます。
写真は2枚共2018年4月7日11:00頃、Botanischergartenで撮影したものです。