ウィーンによく見られるこの時期の花 209(ニオイスミレ)

ウィーンの春も素敵です。

この街は森の都とも形容されている通り、ヨーロッパの街の中で街の広さに対して緑の比率が最も高い街で、しかし、その豊かな緑を囲んでいるもっと大きな緑がウィーンの森です。

ウィーンの街を歩けばこの街は緑が多いことが実感できます。

その豊かな緑を背景に荘厳な建造物が建ち並ぶウィーンはかつての"帝国の都"を今でも十分に偲ばせてくれます。

自然を観察してみて下さい。

色々な花や木々が見られます。

 

ドイツ語ではDuftveilchen

(ドゥフトファイルヒェン)とか

Märzveilchen(メルツファイルヒェン)と呼ばれています。

 

学名ではViola odorata、日本語ではニオイスミレで、多年草で

スミレ科のスミレ属です。

 

スミレ科は約850種と数が多く、

その中でスミレ属は400種類を

占めるそうです。

 

ドイツ語の"Duft"は香り、匂いという意味で、甘い香りを放つことで知られています。

特に太陽が花に当たっている時に匂いが強くなります。

 

原産は南ヨーロッパですが、中央ヨーロッパ全体に見られ、よくかたまりで咲いています。

 

開花時期は3月~4月で、花の色はたいてい濃い紫ですが、稀に白、ピンクなどもあります。

 

高さは10cmぐらいで、葉は丸くてハート型に近く、根際から生える特徴があります。

 

古代から存在し、中央ヨーロッパでは遅くても中世初期までには観賞用や薬効として、バラやラヴェンダーと共に香料の原料として利用されてきました。

公園や庭など、街中の至る所で見ることができます。

 

写真は2枚共2018年4月7日11:00頃、Botanischergartenで撮影したものです。

 

 

 

 

 

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