今年の冬はあまり寒くなく、日中の気温がマイナスになったのは7日だけでした。
しかし、10℃前後という中途半端な寒さになる日が多く、花などはちょっと遅めに咲き始めているような気がします。
それでも復活祭を迎えて、春の訪れを感じることができるウィーンの街です。
さて、キバナセツブンソウ、マチユキソウ、クロッカス、プリムラとこの時期に見られる花を掲載しましたが、こちらも地元でポピュラーなこの時期の代表的な花です。
こちらはドイツ語でLeberblümchen(レバーブリュームヒェン)、
学名ではHepatica nobilis,
日本語ではミスミソウとかユキワリソウとも呼ばれています。
キンポウゲ科、ミスミソウ属の多年草です。
高さ10cm~15cmぐらいで、場所によっては多く咲いているので遠くから見ると、一瞬スミレのように見えるのですが、全然違います。
雪がまだ残っていて、そこからユキワリソウが顔を出しているみたいで、まだ咲いていませんね。
ユキワリソウは石灰地質の森や山中の林の中や茂みに多く見られ、ヨーロッパ、東アジア、北アメリカなどの北半球の温帯地帯に広く分布しています。
日本にも4種が自生しているそうです。
開花時期は3月~4月で、花の直径は1.5cm~3cmぐらい、花弁は6枚~9枚で紫や青紫が圧倒的に多く、極稀に白もあるようです。
写真は2枚とも2018年3月23日8:50頃にウィーンの森南、リヒテンシュタイン城界隈で撮影しました。
こちらはうちの庭に咲いているユキワリソウです。
左は上で紹介したこちらに多く見られるユキワリソウですが、右のピンクは日本のユキワリソウで、おそらくHepatica nobilis var. japonica でしょうか。日本では本州の中部以西の山間地に多く生育しているそうです。
こちらではピンクのユキワリソウは野生でまず見ることはありません。
2018年 3月29日 14:15頃 撮影しました。