ウィーンの今年の冬はとても短かった気がします。
2月24日までは日中はマイナスの気温にならず、暖かい冬でした。
その翌日2月25日から6日間だけは日中-5℃前後と寒い日が続きましたが、3月3日の週末からは気温が上がり、日中は10℃を超える日が多くなり、一気に春が近づいた気がします。
観光も陽気がいい方がずっといいですね。
とは言いながら、今日は午後から気温が下がり、明日と月曜日は日中マイナスになる予報が出ています。
しかし、火曜日からはまた暖かくなるようです。
私は仕事上、毎日のように皆様にオーストリア、ウィーンを様々な角度から御案内しているわけですから、毎日皆さんと一緒に歩いているわけですね。
改めて考えると一緒に観光しているわけですから、毎日かなり歩くことになります。
ウィーンは広い街ですので、見所も点在しているため、大型バスや専用車などを使った観光が比率的にも多くなりますが、それでもシェーンブルン宮殿や美術史博物館などの内部見学でも、博物館内はかなり歩きます。
そういう意味では健康的な仕事だと思ってますが・・・。
さて、仕事で歩くのはいいですが、またプライベートでも家族とよく散歩します。
仕事以外の角度からウィーンを見るのはまた別の意味で面白いです。
うちがよく歩く散歩コースはウィーン21区のStammersdorf界隈で、ここにはグリンツィングなどとは全く雰囲気が違う、地元の本格的なホイリゲ街があります。
1月の終わりの天気がいいある午後にこのStammersdorf界隈を家族で散歩しました。
この界隈は"Stadtwanderweg 5"があり、ぶどう畑が広がるのどかな風景に出会えます。
Stadtwanderweg (シュタットヴァンダーヴェーク)はウィーン市が管理しているウィーン市内のハイキングコースで全部で9コース(11コース)あります。
直訳すれば街のハイキングコースです。
1月終わりですから、ぶどう畑もまだ冬です。
右上の写真はStammersdorfのこの時点で営業しているホイリゲが示されています。
ここは昔ならではの習慣でグリンツィングのように年中無休で営業しているホイリゲはありません。
観光客向けではなく、地元の人用です。
実際にここには観光客はほとんど来ることがありませんので、ウィーンでの本当のホイリゲの雰囲気を味わえます。
この日は冬でも14店がオープンしていました。
このハイキングコースでは、左上の写真に見られる地元でよく知られた標高358mのBisambergが見られます。
BisambergはNiederösterreichにある同じ名前のBisamberg、Langenzersdorf, Hagenbrunn、そしてウィーン21区にまたがっていて、遥か昔はウィーンの森と繋がっていましたが、現在ではドナウ河が間を流れています。
さらに上の方に行くと、右上の写真に見られるようにウィーンの中心方面が遠くに見えます。
この場所もウィーンですが、かつての帝国の都を偲ばせる荘厳な建造物が建ち並ぶ街並みとは全く違い、とてもウィーンの街にいるとは思えません。
ウィーンの中心部も緑が多いですが、外側にはもっと豊かな自然が広がっています。