先日雪化粧のハイリゲンクロイツ修道院を話題にしましたが、今年の冬で一番寒かった時でした。
寒かったと言っても、日中の気温が連続でマイナスとなったのは6日間だけでした。
しかし日中-5℃前後でしたので、それまで暖かっただけに余計に寒く感じました。
この寒い6日間で2回ウィーンの森に行きましたが、雪のウィーンの森も悪くないです。
旅の日程が決まっているお客様からすれば、青空で緑豊かな方がウィーンの森らしいとは思いますが、雪化粧の森の中をバスで走って行くのも情緒があります。
さて、ウィーンの森観光では、見所が点在している南方面に行くことが圧倒的に多いですが、こちらに来たらマイヤーリンクは外せません。
悲劇のマイヤーリンクと言われた歴史上有名な事件が起きた場所だからです。
今日はここの雪化粧を少し紹介します。
マイヤーリンクに個人的に来るにはとても不便で、バーデンからPOSTBUS(バス)を使うのが一般的でしょうか。
そのPOSTBUSが1日に平日で10本ぐらい、土、日、祝日は3~4本しかありません。
しかし、歴史的に重要な場所なので、ウィーンの森南の観光では訪れないことはまずありません。
右は入口のInfoセンターからかつての狩猟の館と礼拝堂を眺めています。
この礼拝堂から中に入って、この事件に関する多くの資料を見ることができます。
左にはルドルフ皇太子のあずまやが見えますね。
ここは2014年10月9日からリニューアルされて充実した内容となっています。
ルドルフ皇太子が1989年1月28日にここに来た時には、お腹の辺りまで雪が積もっていたようです。
皇太子は途中で馬車を降りて、雪をかきわけるように近道をしてこの狩猟の館に到着しています。
このマイヤーリンクは雪景色の方がリアルなのかもしれません・・・。
左の写真は礼拝堂の前から奥の景色を眺めています。
左側に見える平らな建物がInfoセンターで、ここで入場料を払うことになります。
ここを通らなければ先には行けないようになっています。
この辺りは牧草地が広がっていて、標高は高くありませんが、チロル地方を思わせるような景色が広がっています。
とてもそんな悲劇が起きたとは思えません。
現在ここはカルメル会修道会となっていて、8人のシスターが世俗と切り離して生活をしています。
一番若い方は24歳です。
今でもかつての狩猟の館は当時の面影を残しながらひっそりとたたずんでいます。