ウィーンの中心部には星の数ほどレストランがあります。観光客が行き易いレストラン、地元の人が多く集まるレストラン、イタリアン、ギリシャ料理、インド料理、和食といった国際色豊かなレストランと様々ですから食事には言葉の問題を除いて困ることは絶対にありません。
ウィーンは広い街ですから中心の外側にだって星の数ほどレストランがあります。
神聖ローマ帝国の皇帝の居城があったウィーンの街は宮廷文化が栄えていましたから、食事もおいしいです。
オーストリアの郊外にも気軽に寄れて雰囲気がいいレストランがたくさんあります。
郊外には逆にウィーンでは見られないようなスタイルのレストランが多くあり、オーストリアの地元なのですが、情緒ある個性を感じるレストランがたくさんあります。
今日はそんなレストランをひとつ話題にしましょう。
こちらのレストランは"ALTER KLOSTERKELLER"(アルター・クロスターケラー)です。
かつての修道院ケラーというような日本語になるでしょうか。
この場所はヴァッハウ渓谷の有名な街デュルンシュタインにありますが、メイン通りから外れた若干外側にあります。
古城ホテル側から歩いて行くと城門を思わせる小さなトンネルがあります。
それを抜けて右にドナウ河へ下って行く道があり、その途中左側にある店です。あまり目立たないので何となく小さい店があるな~程度で立ち止まらない人が多いと思います。
薄暗い入口から中に入るとワインケラーのような地下室的空間が広がっていて、前にカウンターがありテーブルと椅子が置かれています。この空間は常連が集まっているようです。
そこを抜けると外に出られ、そこは雰囲気のいいテラスのようになっていてテーブルと椅子が置かれています。
さらに回り込んで階段を上がって上に行くと、もっと大きな空間が上にあり、多くのテーブルと椅子が置かれています。
ここからの眺めは素晴らしくてぶどう畑が広がっています。
そうです、このレストランはホイリゲなんですね。
この眺めを楽しみながら食事をするのはとても気分がいいですよ。
この日は暑い中デュルンシュタインの廃墟のお城も上りましたから喉も渇き、お腹も空いていたので非常にいいタイミングでした。
左上の写真は炭火焼のコーナーで、スペアリブや魚をここで焼いて提供します。
上の写真は大きなテラスのような空間で、ホイリゲらしいテーブルと椅子がたくさん置かれています。
これだけ見ているとギリシャとかイタリアの海沿いの街のレストランといった雰囲気です。
前述した入口は目立たないのですが、逆にデュルンシュタインの駐車場から船着き場の方に歩いてくる時には注意していると雰囲気のいいレストランがあるな~ということがわかります。
ここの食事の味も悪くありません。
何と言っても雰囲気がいいです。
デュルンシュタインで時間がある方は是非寄ってみて下さい。