ウィーンにはユニークな博物館がたくさんありますが、そのひとつにHaus der Musik(音楽の家)があります。
最もウィーンは音楽の都ですから、音楽ファンの方にとっては特別に魅力的な街だと思います。
これだけの作曲家が足跡を残した街はないでしょう。
音楽の家はクラシック音楽が好きな人だけが楽しめるイメージがありますが、いやいや、ここは有名な音楽家に興味がなくても十分楽しむことができます。
もちろん、歴史に名を残した作曲家達の部屋や、ウィーンフィルコーナーもあるので音楽に興味がある方にとってもおもしろいです。
その音楽の家のユニークなあるものをひとつ話題にしましょう。
こちらは一見何だろうと思います。
でもすぐに階段だなということが想像できますね。
手前には赤いじゅうたんがセレモニー的に固定されていますが、右側には白いプレートと黒いプレートがランダムのように取り付けられています。
この場所はHaus der Musikの入口を抜け、階段を上がると右側にはウィーンフィルの博物館がありますが、そこからもう少し上がってこの音楽の家の博物館が本格的に始まる一歩手前の階段です。
この階段スペースは御覧のようになっています。
この白と黒はいわゆるピアノの鍵盤で白鍵と黒鍵です。
ここを歩けば決められた音が鳴るようになっています。
ここではこの時御案内した高校の音楽研修ツアーの生徒さんがこの階段を上っています。
左の壁には大きな楽譜も取り付けられていますが、鍵盤を踏むと、その場所が同時に光るようにもなっています。
半音階もしっかり出ますから、1オクターブに収まる旋律であれば演奏可能です。
実際1オクターブの半音を含めた12音と、基音の1オクターブ上の音を含めた13個の鍵盤があります。
音感がある人であれば、この鍵盤を行き来することによってメロディーを奏でることができます。
この博物館は入口からすでに楽しいです。