オーストリアは観光立国的なイメージがありますが、この国はそれなりの経済大国で色々な産業があります。
観光業の比率は7%弱ですが、もちろん重要な産業のひとつとなっています。
9つの州、それぞれ個性があるオーストリアですが、その首都ウィーンはかつての帝国の都・・・ヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街です。
ウィーンにおける昨年2017年度の統計が発表され、1550万を超える宿泊数を記録しました。
これは2016年度を上回りましたので、8年連続で記録を更新したことになります。
今日はその宿泊数のデータを紹介したいと思います。
右の表はオーストリア連邦産業院が発行している経済紙2018年1月25日付のWiener Wirtschaftからのもので宿泊数トップ10です。
トップは毎年のことですがお隣のドイツです。
オーストリアにとってはドイツからのお客様が圧倒的に多く、外国からの観光客としては2位のアメリカを大きく引き離しています。
実際の所2位は地元オーストリアからで、オーストリア人にとってもウィーンは魅力的な街であることがわかります。
中国とロシアの物凄い飛び出しを御覧下さい。
この2つは30%以上も宿泊数が伸びています。
こちらでは浮き沈みが激しいイメージがある二つの国ですが、今回は大貢献です。
国 | 宿泊数 | 前年度との比較 |
1. ドイツ | 3.116.000 | +5% |
2. オーストリア | 2.830.000 | 0% |
3. アメリカ | 893.000 | +7% |
4. イギリス |
692.000 | 0% |
5. イタリア | 666.000 | -10% |
6. スペイン | 467.000 | -2% |
7. 中国 | 440.000 | +34% |
8. ロシア | 437.000 | +31% |
9. スイス | 436.000 | -1% |
10. フランス | 435.000 | +8% |
日本はどうかというと、今回はベスト10には入っていませんが、減ることもなく、急に増えることもなくお陰様で毎年安定した宿泊数をキープしていて、1日に換算すれば750~800ぐらいの宿泊数があります。
ウィーンは歴史と文化が詰まった荘厳な建造物が並ぶかつての帝国の都ですので、色々な角度から楽しむことができるのも理由のひとですが、それ以外連邦産業院によれば、宿泊施設がとても充実していることも指摘されています。
高級ホテル、スタンダード、ペンション、エコノミー、長期滞在アパートなど全てのニーズに合った様々な宿泊スタイルが選べます。
観光業界で働く私にとってもこの結果は非常に嬉しいことです。