ウィーンの街には外からはほとんど見ることができない、また普通に歩いていると気付くことがない中庭空間がたくさんあります。
多くの中庭は外とは全く違った独自の空間を演出しています。
前回の知られざる美しい中庭風景51ではウィーン国立音大とその界隈を取り上げました。
今回はあるカフェと中心からちょっと外側です。
ここは特徴的な中庭空間です。
ルネッサンス様式のアーチを持った橋のようです。
ちょっとヴェネツィアのような雰囲気ですね。
手前には椅子とテーブルが並んでいますが、ここは Café Central カフェ ツェントラルです。
しかし、この美しい空間はこのカフェに入ってもすぐには見ることができません。
ここに来る多くの人はカフェのメイン空間でくつろぎますが、メイン空間を突き抜けて、もっと奥へ行くとこの空間に出会えます。
旧市街を個人のお客様と徒歩観光している時に、私はこのカフェでくつろがなくてもこの空間をお見せすることがよくあります。
この中庭空間は外からは全く見ることができません。
上2枚の写真は同じ中庭空間ですが、ちょっと違うアングルから撮影しています。
よく見ると子供達が多くいて、日本の女子大生の皆さんもいます。
実はここはウィーン5区の一角にある幼稚園"Wiener Kinderstube"の中庭です。
私はこの幼稚園の園長先生や先生方とはすっかり顔馴染みで、もう何回ここを訪れているかわかりません。
それは日本のある大学の研修旅行で毎年ここに来るからです。
ここは地元でも非常に評判がいい幼稚園で、数年先まで予約でいっぱいです。
幼稚園自体は入口から入って、更に奥にある建物の3階にあり、外からは全く見ることができません。
その幼稚園のすぐ下にこのような幼稚園専用の中庭があります。
この時は将来幼稚園の先生になる大学生の皆さんと、ウィーンの子供達がこの中庭でいっしょに過ごしました。
緑があることもいいですね。
外にいたら信じられない空間です。