もう日本でも御存知の方が多いと思いますが、オーストリアの現首相Sebastian Kurz(セバスティアン・クルツ)さんは欧州諸国最年少の国家指導者です。
彼は1986年8月27日生まれなので現時点でまだ31歳ということになります。
今日はこのクルツさんについて少し御紹介します。
彼のお父さんは技術者、お母さんは高等学校の教師で、ウィーン12区(Meidling)で生まれています。
現在もそこに住んでいます。
ちなみにMeidling区と岐阜市は姉妹都市関係となっています。
Sebastian Kurzさんは1992年~1996年にウィーン23区Anton Baumgartenstr.にある小学校に通い、その後Erlgasseのギムナジウム(日本で言う小学校5年から高校3年まで)でMaturaを取得、2005年からウィーン大学法学部で学んでいて、まだ卒業していません。
彼は2003年より青年国民党に参加、2008年~2012年までそのウィーンの代表を務めました。
2009年~2016年はオーストリア国民党ウィーン支部長代理も務めています。
2010年~2011年はウィーン市議会議員ともなっています。
2013年の国民議会選挙後、27歳で史上最も若い外務大臣となりました。
2017年6月よりオーストリア国民党の党首となり、去年10月15日の国民議会選挙で62席と最も多くの票を獲得しました。
2017年12月15日に選挙結果第3位であった自由党(FPÖ)との連立政権が成立して、18日より連邦首相(Bundeskanzler)として活躍しています。
去年10月の国民議会選挙の結果は以下の通りです。
neue Volkspartei (ÖVP) 62、SPÖ 52、FPÖ 51、NEOS 10、Pilz 8
Kurzさんが党首となったÖVPがトップとなりましたが、183議席の過半数を超えなかったため、連立政権となったわけですが、当初からクリスマスまでには内閣をしっかりと決めると言われていましたが、実際去年12月15日、3位であった右派の自由党(Freiheitliche Partei Österreichs)との方針が決まって、連立政権がスタートしました。
FPÖが与党となったことへの反発もそれなりにありますが、新聞によれば、新内閣は過半数以上に支持されているようです。
しかし、一昨日1月13日土曜日の午後ウィーンではこの連立政権に反対する人達10.000人以上が参加した大規模なデモがありました。
実際これからどのように変わっていくか非常に興味深いです。
御興味ある方はSebastian Kurz さんのホームページを御覧下さい。
https://www.sebastian-kurz.at/
<追記>
実はその後2019年5月に副首相が引き起こしたスキャンダルに巻き込まれて、クルツさんは退陣に追い込まれることになりますがその後の秋の総選挙で見事復帰を果たすことになります。