昨日1月6日はHeilige Drei Könige(聖三王)の祝日でした。
カレンダーでクリスマスは終わってもこの日までクリスマス習慣が続きます。
イエス・キリストが誕生したのでイエス・キリストを拝むために東から星に導かれて三学者(三賢者、三博士)がベツレヘムにやって来る・・・というよく知られた話ですね。
こちらではクリスマスツリーと一緒にこのイエスを拝んでいるシーンを飾る習慣があります。
このシーンを表したものを"Weihnachtskrippe"(ヴァイナハツクリッペ)と呼ばれいて、クリスマス時期には色々な所で見ることができます。
今日はそのいくつかを御覧下さい。
Weihnachtskrippeはイエスが生まれた場所であるベツレヘムを表していますが、作者によって様々なスタイルが存在しています。
こちらのWeihnachtskrippeは3つの建物に囲まれた中庭空間に生まれたばかりのイエスが置かれています。
3人の王様は右側に立っています。
大きな木が枯れていて季節を感じさせますね。
奥に見えるベツレヘムの星がかなり印象的に飾られています。
神聖な雰囲気はあまりなく、日常生活の一場面的です。
こちらはかなり大きなWeihnachtskrippeです。
星のような大きな飾りが立てられていますが、その下の空間にイエスがいます。
両脇にはマリアとヨゼフが立ち、3人の王様はロバに跨って右から登場しています。
大きな星に描かれているのは神であり、その上には聖霊を表す鳩が飛んでいますので生まれたばかりのイエスを含めて三位一体です。
奥の山や空の風景がまたいいですね。
こちらのWeihnachtskrippeは砂漠の中にある街のようです。
左側の壇上にある神殿のような場所にイエスとマリアがいます。
この場所にヨゼフはいません。
3人の王様は右側からイエスの方へ歩いて行く演出となっています。
ここにはベツレヘムの星は登場していません。
こちらは建物3方向に囲まれた細長い中庭空間で、一番奥の方日イエスがいて、その両側にマリアとヨゼフが立っています。
3人の王様は井戸の向こう側にいるのですが、ちょうど遮られていて見づらくなっています。
こちらもベツレヘムの星はありません。
やっぱり枯れた木があり、季節を感じさせます。
宗教的な雰囲気は全く感じませんね。
Weihnachtskrippeはテーマが同じでも、制作者の考え方、芸術性など個性が多く見られ、色々なスタイルがあっておもしろいです。
起原500年頃にはすでに登場していたようです。
クリスマスツリーと一緒に飾る習慣があり、教会などでも必ずと言っていい程飾られています。