今年も残すところあとわずかとなりました。
カレンダーではクリスマスが終わっても、クリスマスツリーは年が明けて、1月6日までは飾っておく習慣がありますから、ウィーンの街ではまだまだクリスマスの空気は感じられます。
毎年そうですが大晦日が近づくに連れて、街中は混雑してきます。
クリスマスの時の混雑とは明らかに空気が違いますね。
年明けをウィーンで過ごそうと多くの観光客が訪れます。
さて、今日は月1回で掲載している知られざる美しい中庭風景シリーズです。
前回の知られざる美しい中庭風景50ではウィーン工科大学と旧市街を話題にしましたが、今日はウィーン国立音大界隈です。
こちらはウィーン3区の一角にあるウィーン国立音大のメインキャンパスから見た中庭風景です。
見ているのはウィーン国立音大の3階から反対側を見ているため、この光景はウィーン国立音大の敷地ではありません。
この空間には5つの異なった建物がひとつの空間を形成しています。
しかし、住所が違うため中庭同士を行き来することができません。
つまりそれぞれの建物にその建物に属する中庭があるわけです。
手前には緑が植えられている小さな中庭がありますね。
その右奥には茶色い小屋のようなものがあり、そのすぐ後ろには接続しているかのように壁が作られているのがわかります。
ここから右に見える高い建物の中庭には入れないわけです。
ひとつの大きな中庭空間であっても、たいてい仕切られているので、中では行き来できません。
私が13年ぐらい住んでいた19区の一角では、5つどころではなく、10以上の建物がひとつの中庭を形成していました。
こちら側から多くの建物の中庭側が見えていた構造です。
右の写真はGoogleマップからの引用です。
私が当時住んでいた19区の一角ですが、御覧のように大きな中庭構造となっています。
上から見れば中庭はひとつです。
でもそれぞれの建物にはそれぞれの中庭があり、お互いが行き来することはできません。
住所が違うたくさんの建物が並んでいて、ひとつのブロックを形成しています。
建物の外側は"通り"です。
この部分は4本の通りがあるわけで、それぞれの入口はそれぞれの通りに面しています。
ウィーンにはこのような大きな中庭がそこらじゅうにあります。
こちらはまるで公園のようですが
ウィーン国立音楽大学のメインキャンパスの中庭です。
ウィーン国立音楽大学は1817年創立で、その5年前の1812年に設立された楽友協会から組織された歌の学校から始まっています。
実は知られざる美しい中庭風景21でもウィーン国立音大の中庭をテーマにしています。
国立音大の建物の上の階からこの中庭を眺めています。
この中庭は関係者以外の一般人も多く通り抜けています。
ウィーンの街はふつうに歩いていて見られる緑だけでなく、隠れた所にも多くの緑があります。