カレンダーではクリスマスが終わりましたが、クリスマスツリーは年が明けた1月6日までは飾っておく習慣があります。
1月6日は聖三王(Heilige Drei Könige)で、イエスを拝みに東から3人の王様(賢者とも博士とも)がやって来る祝日があり、それまではイエスが生まれてからのクリスマスストーリーが続いているからです。
街中の至る所にはクリスマスツリーがまだまだ見られるわけです。
今年もウィーンの主要なクリスマス市を話題にしましたが、ウィーンに限らずオーストリアの至る所でクリスマス市が開かれ、アドヴェントの習慣を見ることができます。
今年はSteyr(シュタイアー)のクリスマス市も話題にしました。
クリスマス市はなくても、アドヴェント時期に特別の演出をしている所も多くあります。
今日は地元で知られたそんなある場所を話題にしたいと思います。
こちらは "Kittenberger Erlebnisgärten"(キッテンベルガー エアレープニスゲルテン)です。
ここはウィーン中心部からヴァッハウ渓谷方面へ85km弱車で走った所にある地元で知られた様々なスタイルの庭が集まった大きなテーマパークです。
広さ50.000m²以上もあるこの庭園にはクリスマス時期恒例のイルミネーションが施され、地元では多くの人が訪れます。
昼ごはんを食べてからここに向かい、知り合いの家族と現地で待ち合わせをしてここの雰囲気を楽しみました。
まだ明るいうちはいつもの庭園でしたが、薄暗くなり始めてからはイルミネーションが灯され始め、独特の雰囲気に変わって行きました。
ここには多くスタイルの庭園があるわけですが、それぞれイルミネーションが灯されて、昼間見る時と違い、時として幻想的な空間を演出しています。
左は小さな滝が池に流れ落ち、水面にイルミネーションが映っています。
右は噴水ですが、この日は寒かったためかなり凍っているのがわかります。
京都のお寺などでも紅葉の時期に夜のライトアップの演出をしている所が多くありますが、感覚的にはまさにそんな感じです。
ここには世界最大のハーブが植えられている渦巻き花壇がありますが、そこには左に見られるような七色のイルミネーションが演出されていて、時間と共にそれぞれが色が変化していきます。
庭園の多くの場所に松明が設置されていて、雰囲気満点です。
特定の場所には温まることができるようにキャンプファイヤーのように演出されている所もあります。
入口にはちょっとしたレストランがあり、また外のテラスにはプンシュスタンドも出されていて多くの人がプンシュを飲んでいました。
ステージにはクリスマスの特別なイベントが開かれていて皆さん盛り上がって大盛況でした。
ウィーンの街中で見られるクリスマス市も無くてはならないもので街中のイルミネーションもいいですが、このようなスタイルも素敵です。