いよいよ明日の日曜日にクリスマスがやって来ます。
オーストリアではサンタクロースではなくて、Christkind(クリストキント)がやって来ます。
クリスマスはイエスが生まれたことを祝うもの・・・だからプレゼントを持って来るのは子供のキリストがやって来ます。
年間を通して生活の中ではクリスマスが一番重要です。
さて、今年も多くのクリスマス市を紹介しましたが、それぞれのクリスマス市にはそれぞれの空気があります。
今日はウィーンで今年最後のクリスマス市としてMQのクリスマス市を少し話題にします。
美術史博物館と自然史博物館の間にはマリア・テレジアの像があるマリア・テレジア広場があり、そのマリア・テレジア像の反対側の通りには、横長の建物があります。
これがMQで正確にはMuseumsQuartier という博物館地区があります。
これは1725年馬小屋として建てられたバロック建築です。
1922年からは見本市会場として使われ、2001年にこの建物を残し、その中庭空間を大きく改築し、博物館地区としてモダンなスポットに生まれ変わりました。
ここにはレオポルド美術館、現代美術館、建築博物館、子供博物館、Kunsthalleなどや、
おもしろい店やレストランなどが多く入っています。
ここのクリスマス市は他とは雰囲気が全く違います。
建物はバロック様式が基本ですが、新しい博物館が多くあることもあり、クリスマス市もモダンな演出となっています。
MQの中庭空間にはモダンな屋台がいくつか並んでいて、それぞれが室内となっています。
屋台なのですが、それぞれが小さな店みたいな感じになっていて、柔らかな明るいカラーで灯されていて、幻想的な雰囲気です。
左上はレオポルド美術館ですが、ここもクリムト的な装飾のライトアップが施されています。
右は屋台のひとつですが、この時はちょっと濃い青の照明でしたが、時間が経つと色が変わるようになっています。
屋台の中に入ってしまうと、周りの景色がほとんど見られないという欠点がありますが、寒さを凌げるという長所もあります。
それぞれの屋台もこの地域にあった雰囲気で、若者が多く集まるクリスマス市です。
このMQのクリスマス市はウィーンでは一番早い11月9日が初日で、12月23日までです。
営業時間がちょっと他とは違い、月~金16:00~23:00、土、日、祝日14:00~23:00と始まるのが遅いですが、かなり遅くまでやっています。
ここはウィーンの他のクリスマス市とは全く違う空気です。