早いもので今日から12月です。
今年もあと残す所1ヶ月となりました。
ウィーンは一昨日の夜、雪が降り、これが今年の冬の初雪となりましたが、その時は水っぽかったのですぐに解けてしまいました。
しかし、その日の夜遅くからまた雪が降り始め、昨日の朝も雪が止むことはなく、外が真っ白となりました。
12月に入るといよいよクリスマスが近く感じられ、アドヴェント習慣が強く意識されます。
今年もアドヴェントについて少しまとめましょう。
ADVENT (アドヴェント)はクリスマスがあとどのくらいしたら来るんだろう・・・とわくわくしながら待つ時期のことです。
日本語でアドヴェントでもいいと思いますが、待降節とか降臨節とも呼ばれています。
ADVENTはラテン語のadventusから来ていて、「到着/到来」を意味します。
もともとAdventus Domini(ドイツ語でAnkunft des Herren)で直訳すると主の到着、そこから人間世界へのキリストの到来・・・という意味です。ちなみにこのアドヴェントはローマカトリックの習慣で、正教会にはそこまで普及していません。
アドヴェントはクリスマスイヴから遡って約4週間の期間で、厳密には、クリスマスイヴ前に一番近い日曜日から遡って4回の日曜日を数えます。
もし12月24日がたまたま日曜日であればそのイヴの日が4回目の日曜日となります。
今年はまさにその12月24日がアドヴェントの4回目の日曜日となりますね。
アドヴェントの第1日曜日は一番早くて11月27日、一番遅くて12月3日となります。
今年の場合は12月3日がアドヴェントの第1日曜日となります。
去年2016年は11月27日がアドヴェントの第1日曜日となったので、一番早いアドヴェント、逆に今年は12月3日が第1日曜日であるために一番遅いアドヴェントということになります。
それに合わせてクリスマス市がオープンしますから、例えば去年の市庁舎のクリスマス市は11月11日が初日となったので、今年よりも6日も早かったわけですね・・・ということはクリスマス市を楽しむ時間が今年は1週間程短いということになるわけです。
"アドヴェント"は古代ローマでは皇帝や王様の到着を意味していたようですが、宗教的にも神が神殿に到着するということで用いられ、後のキリスト教がその習慣をキリスト到着として担って行きました。
この形となるのは1038年、皇帝コンラート2世の時代から、そして1570年にローマ教皇ピウス5世が定めたようです。
ローマカトリックやプロテスタントではこのアドヴェントの第1日曜日から新しい年が始まりますので、教会的には"元旦"ということになりとても重要な日です。
アドヴェント時期のウィーンの街も素敵です。