知られざる美しい中庭風景と題して毎月1回ウィーンを始めとした中庭空間を話題にしていますが、今日は50回目となります。
前回の知られざる美しい中庭風景49ではザルツブルクから取り上げましたが、今回はウィーンです。
こちらの中庭は広々としていて、中庭というよりは広場の雰囲気です。
左側にとてもモダンな建物が見えています。
ここはGtraeidemarkt 9番地から入った所で、ウィーン工科大学の多くの建物から成り立っています。
ウィーン工科大学は1815年創立で、この場所はメインキャンパスではありません。
この空間はGetreidemarktだけではなく、Lehargasse, Gumpendorfer Straßeに囲まれています。
ウィーンらしくない大きな中庭です。
こちらは1枚目の場所と比べるとウィーンらしいと思います。
奥に見えている建物はウィーンによくある窓のスタイルで、1階部分は窓が非常に多く、2階、3階は細長く、4階はちょっと短くなり、5階は少し幅が広くなっています。
右側には低い建物と、蔦が伸びている壁が見え、左側にはやはり窓が多く並んだ建物が見えます。
地面の石畳も情緒があります。
ここはウィーン旧市街のBräunerstraße7番地で、ここのすぐ近くには王宮があります。
ここは1664年~1671年に建てられた初期バロック様式のWalterskirchensches Freihausという宮殿があります。
ここの地下には13~14世紀の壁が残されていて、建物全体が重要文化財となっています。
多くの観光客が行き来しながら写真を撮っている王宮がすぐそばにあるにもかかわらず、この中庭はそんなことを全く感じさせない静けさがあります。