ウィーンで住居を探すのはそれなりに大変です。
とにかく住めればいい・・・というのであればいくらでも見つかるでしょう。
しかし、月々の家賃、住居の広さ、光熱費、日当たり、環境、音楽専門の方は楽器が弾ける・・・色々な条件を満たそうと思うとそう簡単ではありません。
ウィーンは歴史ある人口180万の街ですが、多くの空き家があるとされています。
年々物価が徐々に上がって行く中で、土地の値段や家賃も上昇傾向となっています。
最近の家賃の相場はどのぐらいなのでしょうか?
右の表はオーストリア主要都市における1m²の平均賃貸価格です。
賃貸でもMietwohnungですから家ではなく、集合住宅、アパートです。
統計によるとインスブルックが一番高く、1m²で16ユーロとなっています。
ウィーンは2番目で14.90ユーロです。
やはりBurgenlandは安く、アイゼンシュタットでは9.20ユーロです。
これはあくまでも平均ということでで、実際には狭くてももっと高い家賃を払っている人も少なくありません。
これが家がある土地の値段となるともっと高くなります。
ウィーンの場合はこの金額の233倍ぐらいの土地の値段ではないでしょうか。
Innsbruck | 16.00 € / m² |
Wien | 14.90 € / m² |
Salzburg | 14.40 € / m² |
Dornbirn | 13.40 € / m² |
Linz | 11.20 € / m² |
Graz | 11.10 € / m² |
Villach | 10.20 € / m² |
St.Pölten | 10.10 € / m² |
Klagenfurt | 9.80 € / m² |
Eisenstadt | 9.20 € / m² |
※2017年9月7日 ÖSTERREICH より
賃貸でも個人契約で借りる場合、助成金が出る場合などが一番お得だということです。
個人でもその人のことを知っていればいいでしょうが、中々そういうわけにはいきません。
入居後に大家さんや住人とのトラブルがあるということもよく聞きます。
逆に大家さんとの関係が非常にいい例だって多くあります。
私の場合、ウィーンでの最初の住居は3区の一角で、大家さんも良さそうな人だったのですがそこを引き払う時に金銭的なトラブルに遭遇しました。
私はドイツ語がある程度できたので、結果的に被害はありませんでしたが、それに対する精神的な負担がいやでしたね。
その後は19区の一角に10数年住みましたが、逆に大家さんとの関係は極めて良好でよかったですね。
そこではよく大家さんとお茶したり、ハウスコンサートなどで盛り上がりました。
個人でも不動産屋を通してでも賃貸契約は慎重にしたいですね。
御興味があればオーストリアの最近の家賃相場、オーストリアの住宅価格(2016年6月)もどうぞ。