ウィーンは"音楽の都"と形容されている通り、これだけの有名な作曲家が足跡を残した街は他にありません。
音楽家をテーマにするだけでも時間がいくらあっても足りません。
実際に音楽家達が歩き、楽曲の発想が湧いたこのウィーンの街を歩くだけでも感じるものがあります。
ウィーンでは国立オペラ座や国民歌劇場、楽友協会やコンツェルトハウスといった主要な劇場やコンサートホールでは毎日コンサートが行われ、それ以外だって色々な教会や小さなサロンなど、学生達のコンサートや観光主体の楽しめるコンサートまであらする種類のコンサートが開かれています。
音楽に詳しくなくてもヨーロッパの本当の歴史ある教会での響きを楽しんでみたいという方は多くいらっしゃいます。
所で以前ここでも取り上げたペータース教会の15:00からのオルガンコンサートは非常に手軽です。
このペータース教会はバロックの重要な歴史ある教会ですが、ここはオルガンコンサートだけではなく、Krypta(クリプタ)でも頻繁に演奏会が開かれています。
Krypta(クリプタ)とは教会地下にある空間で、多くは礼拝堂やお墓として利用されているので、一般的には地下聖堂と呼んでいいと思います。
例えばウィーンのシュテファン大聖堂のクリプタはガイドツアーで見学することができますが、ハプスブルグ家のお墓として、大司教達のお墓として使われています。
ザルツブルク大聖堂のクリプタも大司教達のお墓があります。
このペータース教会のクリプタは教会内部からではなくて、外側の方に入り口があるのでちょっと分かり難いです。
クリプタはこの写真に見られるようなアーチ構造でサロンのような雰囲気です。
ここでは毎週土曜日の18:00からはピアノコンサートそれ以外は20:00から弦楽四重奏のコンサート、子供達のためのオペラやオペラまで多くのコンサートが開かれています。
クリプタですから舞台というような壇上になっているものはありません。
左の写真はピアノコンサートの時に撮影したもので、スタインウェイが使われています。
教会地下という石造りの構造上音はかなり響く印象があり、リストなどの派手な曲は向いていないような気がしますが、弦楽四重はお勧めです。
本来演奏会のために考えられた場所ではなく、教会ですから宗教的な物が多く飾られています。
ウィーンで手軽なコンサートを探している方にはお勧めです。
ここでの演奏会の日程とプログラムはこちらからどうぞ。