秋が深まるに連れて朝方は霧が立ち込めることが多くなったウィーンです。
毎年そうですがこの時期は霧がよく発生します。
昨日のウィーンは強風警報が出ていて、午前中は強い雨も降り、観光も大変でした。
シェーンブルン宮殿の庭園を始め、Bundesgärtenはクローズされました。
午後には青空も見え始めましたが大気が不安定で、夜中にも雨が降りました。
10月半ばにずっと続いた秋晴れが懐かしく思えました。
さて、ウィーンの街中を歩けばこの時期色々な木々の葉が黄色やオレンジに変わり、落ち葉がたくさん見られます。
秋のウィーンもいいですね。
ウィーンは街中を歩くだけでも楽しいですが、外側にも魅力的な所が多くあります。
最近ウィーンにいるとは思えないハイキングコースで秋を感じることについても書いていますが、文字通りウィーンにいるとは思えない牧歌的な自然が外側に広がっています。
今日はうちがよく散歩するウィーン21区のMarchfeldkanal(マルヒフェルト運河)のこの時期です。
ウィーンの有名なホイリゲ街であるStammersdorfの界隈はStadtwanderwegと呼ばれるウィーン市が定めているハイキングコースの5号線があったり、またEuro Vero(ユーロヴェロ)というヨーロッパのサイクリングコースもあるので私は時間ある時に散歩をしたりサイクリングなどを楽しんでいます。
そこに非常に近い所にMarchfeldkanal(マルヒフェルト運河)があります。
ここでも上の写真に見られるようにウィーンとは思えない長閑な風景に出会えます。
ここの散策路も秋を感じる色に変わっています。
"Kanal"は運河です。
ウィーンの中心部にもDonaukanalがありますね。
マルヒフェルト運河は、Niederösterreichから、ウィーンの北側を通り、再びNiederösterreichのRußbachに流れ込んでいる全長約18kmの川のような水路です。
ちなみにRußbachは、Niederösterreich のWeinviertelを流れ、Hainburgでドナウ河に流れ込む約71kmの川です。
マルヒフェルト運河はマルヒフェルト運河システムの一部です。
マルヒフェルト運河システムはドナウ河の水をマルヒフェルト地域に流し、自然地下水の維持と農工業の水使用の持続確保、水害防止、自然の中でのくつろぎを主な目的とした、国とNiederösterreichのプロジェクトです。
運河と言っても実際にここを歩くとわかりますが自然の川のようです。
この川の両側に散策コースが整備されていて、のんびり散歩している人や自転車で走っている人が多くいます。
ここには様々な鳥や魚などの生き物も生息していて、ホタルやビーバーも見られます。
マルヒフェルト運河には全部で45の橋が掛けられていて、その橋を渡ってそれぞれの反対側に行くことができるようになっています。
散歩している人や自転車で走る人、ノルディックウォーキングやジョギングなどここを歩くと地元の様々な人に出会います。
ウィーンのこのような所も素敵です。