シェーンブルン宮殿のPanoramabahn (パノラマバーン)

ウィーンを初めて訪れた方でシェーンブルン宮殿に行かない人はまずいないでしょう。

ハプスブルグ家の夏の離宮であるシェーンブルン宮殿はマリア・テレジアの時代に現在の姿になったヨーロッパでも重要なバロック建築であり、世界遺産にも登録されています。

ウィーンを訪れる団体ツアーではたいていシェーンブルン宮殿が観光コースに入っています。

シェーンブルン宮殿では宮殿内部見学が最も重要となりますが庭園だって素敵で色々な物があり、十分1日過ごすことができます。

例えば現在営業している動物園としては世界最古の動物園は地元では宮殿以上に人気があります。

シェーンブルン宮殿の庭園を見るとわかりますが、丘の上にグロリエッテが立てられていて、下から見るだけでもあそこに行ってみたいとどなたも思うでしょう。

団体ツアーの場合は時間的にグロリエッテに行くことはほぼ不可能ですが、個人旅行で時間にゆとりがある方は絶対にグロリエッテに行くべきでしょう。

下から見ているとグロリエッテまではかなりの距離があって、遠いな~、あそこまで歩いて行くのはちょっと大変だな~と思うのですが、庭園内にはPanoramabahn(パノラマバーン)というチンチン電車みたいなものが走っているのをよく見かけます。

今日はこのPanoaramabahnについて少し触れましょう。

 


 

Panoramabahn(パノラマバーン)はシェーンブルン宮殿の庭園を丘の上のグロリエッテを含めて約50分で一周していて、庭園内にはシェーンブルン宮殿、動物園、グロリエッテなどを含めて全部で9つの停留所があります。

シェーンブルン宮殿を正面に見て、左側の並木道の所にシェーンブルン宮殿の停留所があり、10:00から18:00、30分に1本の割合で一周してまたこの場所に戻って来ます。

時間がなくて、それでも楽してグロリエッテに行きたい方にはお勧めで、グロリエッテでも5分~10分ぐらいの停車時間がありますからここからの眺めを楽しんで、写真を撮るぐらいの時間はあります。

パノラマバーンと言っても線路などがあるわけではなく、タイヤをつけた電車が地面を走ります。

時速10km~15kmで走り、左上の写真に見られるようにたいていは3両編成で走ります。

1台のPanoramabahnで最大55人が座れます。

右上の写真は車内から見た運転席風景です。

 


 

グロリエッテに止まっているPanoramabahnは何となく絵になりますね。

実はこれを路面電車同様に貸し切るツアーもよくあります。

右上の写真は今年5月8日にある団体ツアーの皆様とPanoramabahnで1周した時の車内風景です。

Panoramabahnではワイヤレスマイクが提供されていて、私が説明をしながら走ることができます。

一見このシェーンブルン宮殿には相応しくないような気がするPanoramabahnですが、かなり人気があって混んでいます。乗っているのはほとんどが大人です(笑)。

でも乗車した方は皆さんよかったと言われています。

 

このPanoramabahnには1日券があり、大人7ユーロ、14歳までの子供は4ユーロです。

これでしたら好きな所で乗り降りできますからシェーンブルン宮殿庭園内を自由に散策できます。

 

興味ある方は以下をどうぞ

Panoramabahn(パノラマバーン)の時刻表と停留所

 

 

 

 

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