今日10月15日はオーストリアではNationalratswahl(ナチィオナルラーツヴァール)です。
Nationalratは国民議会と日本語で訳され、二院制の第一院であり日本では衆議院に相当します。
ちなみにもうひとつはBundesrat(ブンデスラート)で連邦議会です。
Nationalratの議席は183、任期は5年、Bundesratの議席は61、任期は5年です。
それぞれの政党が精一杯選挙活動をしていて、街中の至る所にはプラカードが立てられています。
観光中にも選挙に関する質問が多くあります・・・というよりもオーストリアで衆議院選挙があることを知っている方はほとんどいないので、「あのプラカードは誰ですか?」とか「どういう意味ですか?」という質問から選挙の話をするわけですね。
日本と違って選挙カーがけたたましく候補者の名前を叫びながら走っていることはこちらではありません。
しかし、新聞やラジオ、テレビなどでそれぞれの政党の方針などが毎日のように見られます。
今日は選挙に関する"数字"をちょっと紹介しましょう。
9・・・オーストリアはウィーンを含めて9つの州です。
10・・・政党の候補数です。(SPÖ、ÖVP、FPÖ、Grüne、NEOSなど)
16・・・16歳から選挙権があります。(今日10月15日の時点で16歳以上が選挙権)
51.67%・・・全有権者の51.67%が女性
183・・・Nationalratの議席数
(前回2013年の選挙ではSPÖ52,ÖVP47,FPÖ40,Grüne24,Team Satronach11,NEOS 9)
12.400・・・選挙管理委員の数
60.749・・・海外在住オーストリア人の有権者(在外選挙)
63.000・・・初めて選挙権を持つ若者の数
1,289.119・・・オーストリアで最も多い有権者が住むNiederösterreichの有権者数
1,154.184・・・2番目に有権者数が多いウィーンの有権者数
6,401.304・・・オーストリア全体での有権者数
ちょっとキーワード的に数字を並べてみました。
中々興味深いものがありますね。
街中を歩いていると多くの選挙活動に出会います。
色々な政党が工夫をしてアピールしています。
そのひとつをちょっと紹介しましょう。
1週間前いつものように朝仕事に行く途中の地下鉄の駅で赤い服を着た数人の人が行き交う人々に声をかけながら何かを配っていました。
遠くから見ていて赤い服なのですぐにSPÖ(社会民主党)の選挙活動だろうな・・・と思いました。
近くを通り過ぎようとしたら彼らの方からこちらに近づいて来て、「おはようございます、選挙では是非SPÖをお願いします」と言われ、紙袋を渡されました。
それは何だったかというと・・・
袋の中身が柔らかかったので何かと思ったらクロワッサンが入っていました。
これは"Mürbes Kipferl" (ミュルベス キプフェルル)と呼ばれています。
朝食にどうぞ・・・ということでしょう。
選挙活動でこのような小物を頂くことはこちらではよくあることです。
さて、今日の選挙結果はどうなるでしょうか?
とても楽しみです。