今年は去年と比べると難民が非常に少なくなっています。
今年5月29日付で難民は去年と比べるとずっと少ないことについて2017年5月までの難民申請数を話題にしました。
しかし、難民問題が根本的に解決したわけではありません。
2015年の秋頃から難民問題が頻繁に取り上げられましたが、現状ではそこまで多くは話題にならないものの、定期的に新聞などには難民問題に関することが取り上げられています。
オーストリアでは明らかに難民申請が少なくなっていますが、今年7月の申請状況を見てみましょう。
※Bundesministerium für Inneresより
2017年7月の終わりまでの時点で14.627人で、去年と比べると半数です。
ちなみに2016年7月終わりまでは28.793人でした。49.2%の減少です。
右の表は今年7月に難民申請数と出身国です。
シリアが圧倒的に多く、次にアフガニスタン、パキスタンという順番になっています。
ロシアからも難民申請がありますね。
国籍と申請数(2017年7月) | |
シリア | 675 |
アフガニスタン | 301 |
パキスタン | 187 |
ロシア | 119 |
ナイジェリア | 116 |
イラク | 113 |
難民申請をしたからといってオーストリアに残れるわけではありません。
申請後はその人物が本当に難民として正当なのか審査が行われ、難民として認められなければ強制送還となります。
毎回書いていますが、難民問題は観光や生活には何の影響もありません。