ウィーン国際空港に美術史博物館の宣伝

ウィーンの美術史博物館はヨーロッパ3大美術館のひとつによく数えられています。

これは美術館の規模ではなく、絵画の内容と質からという意味です。

ダ・ヴィンチ、ミケランジェロといった絵画に興味ない方でも知っているような作品があるわけではありません。(ラファエロはありますが)

ハプスブルグ家は絵画史を辿るような年代的で優等生的な集め方をしたわけではなく、支配していたそれぞれの地域の円熟した作品だけを収集しましたから、ここには絵画史上とても重要な作品だけが見られるわけです。

 


 

こちらはウィーン国際シュヴェヒャート空港の到着ロビー階です。

ここは2012年6月から拡張されて新しいターミナルが活躍していますが、以前と比べると使い勝手があまり良くないとこちらではよく聞きます。

何がどこにあるか分かり難いこともその理由のひとつです。

それはさておき上2枚の写真は到着した人が出て来る出口を正面に見てずっと左側にある部分です。

スロープのように坂になっていて、そこから国鉄CATの乗り場に通じています。

ここから見て左側に壁の所にたくさんの絵が飾られています。

これが美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)からのコレクションが展示されています。

 

 


 

このように見るとこの壁に本当に作品が展示されているようです。

左にはブリューゲルの雪中の狩人やバベルの塔が見えますね。

一番左に見えるヘビのような物がありますが、これはセルパンという楽器でハイドンの時代によく使われていました。

なぜ楽器があるかというと美術史博物館には古楽器博物館部門も含まれるからです。

右の写真にはルーベンスやパルミジャニーノ、アルチンボルドなどが見られます。

これら絵画の手前には座れる椅子が置かれていて、実際にくつろいでいる人が多く見られます。

ここだけ見ればまるで美術館にいるような感じに思えますね。

 

 

 

 

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