ウィーンは415km²の広さで、23区から成り立っているかなり大きい街です。
大阪市の倍の大きさで、横浜市よりも少し小さいぐらいです。
ウィーンの端から端まで車で移動するとウィーンは広いなということを実感します。
公共交通機関が街を網羅しているので移動には便利です。
所でウィーンで通勤に1時間かかると聞くと、かなり遠い所から通勤しているなという印象を受けます。
私が東京で仕事をしていた時には75分かかっていましたが、同僚から比べたら恵まれていた通勤時間でした。
実際通勤に2時間かかっても東京だと何となく普通的な感覚ですね。
東京は大きいですから移動にも当然時間がかかります。
今日はこちらの通勤状況を見てみましょう。
※AK (Arbeiterkammer)2017年6月号より
右の表はウィーンそれぞれの区から中心部までの通勤距離です。最長で14kmとなっていますが、実際には21区から23区などに行く時のようにウィーンを縦断したらもっと距離はあります。
1区~9区、15区~18区 | 0km~4km |
10区~14区、19区、20区 | 5km~9km |
21区~23区 | 10km~14km |
右の表はどこからウィーンに通勤しているかを示しています。ウィーン市内から通勤している人が圧倒的に多いことがわかります。
ウィーン市内から通勤 | 89% |
ウィーンに隣接する郊外から通勤 | 4% |
もっと外側から通勤 | 7% |
ウィーンで仕事をしている人の大部分はウィーンに住んでいるわけですね。
ウィーンに近いNiederösterreichやBurgenlandから通勤してウィーンで仕事をしているという人は11%という統計です。
逆にNiederösterreichやBurgenlandで仕事をしている人の状況はウィーンとちょっと違っています。
Niederösterreich | |
自分が住んでいる行政地域 | 40% |
自分が住んでいる隣の行政地域 | 36% |
もっと外側 | 24% |
Burgenland | |
自分が住んでいる行政地域 | 40% |
自分が住んでいる隣の行政地域 | 19% |
もっと外側 | 41% |
ウィーン周辺の州はウィーンよりも遥かに広いですから、自分が住んでいる行政地域で仕事をしている人は40%と半分以下になっています。
ウィーンは中心部から外側にかけてはWohnung・・・いわゆる集合住宅が主流です。
もちろんウィーンの外側の19区や21区、23区などに庭付きの家も多くあります。
ウィーンは土地も決して安くない、通勤に時間がかかっても住むのであれば郊外に庭付きの家を持った方がいい・・・と考える人も多いです。
自分の家に小さくても庭やバルコニーがあるということは生活のクオリティーを考える上でも重要な事柄となっています。
明日は通勤手段と割合について続きを書きたいと思います。