ウィーンでの滞在中に公共交通機関に乗るという方も多いでしょう。
ウィーンは世界の街で5本指に入る公共交通機関の営業距離数を持っています。地下鉄、路面電車、路線バス、国鉄がウィーンの街中を網羅していて、旧市街地を徒歩観光する以外はどこに行くにも便利です。
実際に公共交通機関を使用した方が移動時間も節約できますし、路面電車に観光の一環として乗車するのも情緒があります。
このホームページでもウィーンの公共交通機関については少し紹介していますが、改札があるわけでもなく、地元の方は涼しい顔をして乗り降りしています。年間を通してお客様からも「ただで乗車できちゃいますよね~」というご意見をよく聞きます。
もちろん、定期的にしっかり検札が行われています。
ウィーン公共交通機関の検札はだいたい以下2種類のパターンで行われています。
パターン1
私服の係りがいて、突然2~3人で車内で検札を始めます。通常は車内の前後からやってきます。その時には今まで隠していた、ウィーン市交通局のバッジを見せて正規に検札することをアピールします。
この時、少し車内の空気が変わります。
パターン2
地下鉄の駅の入口で、乗車後出口に来る人々に対して行われ、多い時は10人ぐらいの係りが待ち構えています。
上の2枚の写真はLandstraßeで行われていた検札の光景です。左は地下鉄3号線のホームに降りていく近くで、ここでは地下鉄4号線から降りてきた人をチェックしています。
右は地下鉄4号線のThe Moll側の出入り口です。
反射チョッキを身に着けた係がたくさん立っていて、全ての人を検札しています。
ここを通ってこれから地下鉄に乗る人には声をかけません。あくまでも地下鉄から降りてきた人を検札します。
地元の人の多くは年間定期を所有していますが、初乗り券や時間券を持っている人もいます。
この時に不正が認められた場合は罰金103ユーロを請求されます。
言い訳は一切聞いてくれません。
1日に2回検札に遭遇することもあれば、ひと月ぐらい会わないこともあります。
しかし、ウィーンの街の公共交通機関では毎日どこかで検札が行われています。
団体ツアーでも検札に遭遇 もどうぞ。